第887回
広州広船国際
造船、船舶修繕、鋼構造工事、
エレベーター・冷蔵庫製造を手がけている
広州広船国際(コード:0317)は
粗利益率の向上、販売間近の船舶数が多い、
技術の改良で生産効率が高まり
造船サイクルが大幅に短縮したことが功を奏し、
業績見通を上方修正して
純利益が前年同期比に対し500%以上増加すると発表しました。
広州広船国際の業績は回復してきており、
2005年決算でも売上高が前年比で15.5%増、
純利益は121.5%増と大きく伸びていました。
広州広船国際の業績推移では
2004年12月決算に入ってから大きく伸びてきていました。
広州広船国際の業績を見ていきますと、
2000年、2001年は赤字企業でした。
2002年に入り業績でも回復してきましたが、
それでもEPS(一株利益)では0.030人民元となっており、
投資を考えることができない企業でした。
・広州広船国際の業績推移から
売上高、純利益(百万人民元)前年同期比(%)EPS、配当(人民元)
年 |
2005年12月 |
2004年12月 |
2003年12月 |
売上高 |
2,728.92 |
2,363.40 |
2,840.45 |
前年同期比 |
+15.5% |
-16.8% |
+17.7% |
純利益 |
135.01 |
60.95 |
24.56 |
前年同期比 |
+121.5% |
+148.2% |
+63.5% |
EPS |
0.273 |
0.123 |
0.050 |
配当 |
0.000 |
0.000 |
0.000 |
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株価でも上がり始めたのは2006年に入ってからのことです。
2006年初頭には株価でも1.50香港ドル程度でしたが、
その後株価は大きく値を上げてきました。
それまでは株価でも大きく値を上げてきていませんでした。
いまの株価は9香港ドル前後まで上がってきています。
投資する企業でも
業績が大きく変化するような時期が見えてきたなら
買いのチャンスになることが分かります。
ですが、実際の投資では
そこまでなかなか把握はできない場合が多いでしょうから
長期で伸びていける企業を探して投資していき、
数年先の利益を望めるような企業に投資していくことで
確実に株価の上昇でも配当利回りでも
伸ばしていくことができるでしょう。
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