第886回
黄山旅游発展
世界遺産に指定されている観光地で、
黄山の管理、運営会社を行っている
黄山旅游発展(黄山ツーリスト、コード:900942)は
10月13日の臨時株主総会で2006年中間期に発表していた
10株に対して5株の無償増資を実施する案が承認されたと
発表しました。
これで黄山旅游発展の発行済み株式総数は
現時点の3億290万株から1億5145万株増加して
4億5435万株になります。
黄山旅游発展の株価は
2006年中間期に5割無償を8月18日に発表したころの株価は
1USドル程度の株価でした。
現在の株価は2割以上上昇しています。
ですが、8月初旬の株価は0.90USドルとなっており、
株価でも上げてきていました。
無償株を出すということは株数でも増えていくことです。
当然投資家の目にとまり、
株価でも上げていく可能性が大きくなります。
では、最近の業績ではどうだったでしょうか。
・黄山旅游発展の2006年6月中間決算から
黄山旅游発展(黄山ツーリスト、コード:900942)
売上高 --- 3億4634万7177元 前年同期比 32.4%増
純利益 --- 4621万7793元 前年同期比 85.4%増
EPS --- 0.15元
中間配当 --- なし
無償増資 --- 10株当たり5株
業績では伸びています。
現在の株価は1.250USドル近辺と上げてきています。
ではこれから同社に投資ができるかといえば、
今まで上げてきた株価と相談する必要があります。
株数では5割増えるのですから、
8月初旬の株価は0.90USドルから5割値上がりした株価は
1.350USドルとなります。
現在の株価の1.250USドルに対して
1.350USドルは値上がり率から見たら8%程度です。
また、5割無償を発表したころの株価は1USドル程度の株価でした。
この数字から5割の値上がりを計算したところで1.50USドルです。
1.250USドル程度で購入したとしても、値上がり率では20%です。
収益でも大きく伸びていけば
株価が大きく上昇していくことが期待できます。
ですが、純利益の伸びが85.4%増というのは
2006年決算でも同じような決算になるとは限りませんので
投資家の意欲は高くはならないでしょう。
今の株価から投資をしていったとしても
短期投資では大きく利益を出すことは期待できません。
逆に長期で同社の将来性への期待で購入するのであれば
買いのチャンスになる可能性も大きいでしょう。
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