第885回
二人三脚
まずは自分の頭で考えられるくらいの情報を知るためにも
自分の知識を高めていければいいでしょう。
ですが、なかなかそうはできません。
また、全部の情報を集めることなどできません。
できたとしてもその後投資した企業が不正を働いたなら
投資できない企業に変わります。
詳しい情報まで把握できるわけはありません。
できれば他からはいった情報に対して
その情報が正しいのかどうか
見極めることができるようになればいいでしょう。
その為には自分から進んで情報を集めていくことではじめて
中国株式投資を行っていく正しい判断ができるようになってきます。
また自分が何もしなくて
情報だけで投資企業を決めていくのにも疑問があります。
まずは自分で情報を集めてから
投資できるかどうか決めていくことが前提です。
ですが、そのような情報はなかなか手に入りませんし、
投資家が動いたところでなかなか企業の実態はつかめません。
ですので情報の中から
どのような情報が
現実に近い投資判断をしているのかを見るのが大事です。
情報にしても現実に投資をしている方の意見は貴重です。
特に邱永漢氏は
投資できる企業に関してはご自身が企業を訪れているケースが多く、
企業情報としては一目に値します。
企業情報から投資できる企業を選ぶことも考えることができます。
情報に対してもうのみにするのではなく、
自分で投資できる企業かどうかを検討していくことが大事です。
投資できる企業だと判断しても投資資金には限界があります。
ほしい銘柄が多く出てきたとしても
全部の企業の株を購入することはできませんので
選択していく作業が必要です。
投資家自身が投資したい企業に対しては
各投資家によって千者万別ですし、
投資する企業に対してもどのくらいの値上がり率を狙うのか、
投資期間でも1年と10年では投資の考え方も違ってきます。
投資できる企業を選択していくことも大事ですが
投資期間でも売りと買いでは180度違う可能性だってあります。
これだけは本人の投資の仕方次第ですので
何が正しいか、そうでないかは決められません。
投資していく企業に対して情報はひとつの投資の見方です。
実際投資したのならその後は自分が責任を持ちながら
企業の成長性を見ていく作業が必要です。
実際に投資した中国企業に対しては
その後ずうっと付き合っていくことになります。
これは投資した企業と結婚したのと同じです。
投資した企業の株を売却するまでは二人三脚で走り始めた段階です。
ゴール(売却)するまで付き合いは続きます。
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