第876回
再度購入するかどうか
上海振華港口機械に投資を考えるときには
株価の変動も見ていく必要があります。
2004年のときの上海振華港口機械の株価の変動を見ていきますと、
9月にいったん高くなった後、
12月いっぱいの間に安くなっていました。
上海振華港口機械が12月初旬に
2005年本決算で前年比100%以上の増益になるとの見通しを
発表したにもかかわらずです。
企業の業績が株価に繁栄されていなかった時期が
12月近辺だったともいえます。
ですので、B株企業に投資を考えるのであれば、
11、12月に購入したい企業の株価が安ければ
投資をしていける時期でもあります。
今回、A/B株統合が発表されるのではないかという憶測で
最近はB株企業の株価も上げてきています。
本来はこのようなニュースが出なかったなら
B株企業全体の株価ももう少し下げていたでしょう。
では、上海振華港口機械の株価が
11、12月に下げていったなら購入できるでしょうか。
今後の業績の見通しがよくて株価にも割安感があったなら
購入は検討できるでしょう。
私自身も上海振華港口機械の株を一部売却した利益がありますが、
株価と検討して購入を考えていくつもりです。
つまり売却した資金は他の企業への投資に回すのではなく
同じ企業への投資資金に回すことも視野に入れながらの
売却をしています。
また、残った上海振華港口機械の株に対しても
配当利回りでも検討ができます。
購入した株に対しての配当利回りは3.5%でした。
ですが、10割の株式配当がついたことで
2006年決算では株式配当の株にも配当金がつきます。
2005年本決算で現金配当は0.200人民元でした。
同じ0.200人民元でしたら3.5%の倍の7%が配当利回りになります。
ここでは上海振華港口機械の株を持っているだけで
7%の配当がつくことになります。
2006年決算予想では0.250〜0.300人民元が
配当として出る見通しです。
もし、0.250人民元の配当金でしたら、
配当利回りが8.75%になります。
0.300人民元でしたら、配当利回りが10.5%となります。
配当利回りでも7%は魅力ですが、
8.75%、10.5%でしたらなおさら大きな魅力となります。
10万円投資でしたら、7%なら7000円が配当金としてつきます。
配当利回りが10.5%でしたら1万500円が配当金額になります。
この配当金を使って再投資していくこともできますし、
上海振華港口機械の業績が伸びれば株価も上がっていきます。
このように時に
はたしてこのような企業の株を売却したほうがいいのかどうか
考えどころです。
短期投資で購入したつもりでもこのような魅力が出てくると、
今度は配当金を使っての投資を行っていくことも検討できるように
なってきます。
短期で購入をしたつもりでも
配当金での魅力がでてきたなら
売却しない方法も考えることができる。
売却したお金でも同じ企業の株価が下がっていったなら
再度購入も検討ができる。
もしできないようであれば他の企業への投資を検討していく。
このような投資方法が実際にできるのが中国株式投資です。
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