第875回
短期投資より
中国企業に投資をしていくうえで、
5年、10年先を見て購入していく企業もありますが、
短期でも投資を考えることができます。
実際に私自身も短期で投資をしています。
短期といっても半年から2年程度ですから、
一般の投資の感覚でいったなら
短期ではなくて十分長期に入るでしょうが。
この場合の利益の目標は50%から2倍以上と考えています。
10円の株価であれば15円か、20円まで値上がりしたのなら
売却を検討していきます。
中国企業の株価でも底値近辺で購入しておけば
50%程度の値上がりは狙えます。
また、値上がりだけではなくて、株式配当も狙うことができます。
昨年ですが、私自身昨年の暮れに
上海B株の上海振華港口機械(コード: 900947)の株を
0.70USドル台半ばで購入しました。
購入に対して株価が2倍以上になった時点で少し売却しましたが、
全部を売却はせずに残しました。
上海振華港口機械は
2005年本決算で10割の株式配当(無償)を出しました。
この場合ですと、売却代金分は売却していませんでしたが、
投資金額の半分以上は回収しています。
また、残った株数に対して株数は2倍に増えています。
具体的な数字で言えば、10万円投資した場合なら
元本の6万円分は同社株を売却しました。
残った株に対しての表価格は2倍以上に増えています。
現在の株価は購入時の株価より高い水準ですから
現在全部売却したのなら投資資金の約3倍のお金になります。
10万円投資したのなら残りの株を売却すれば30万円になります。
投資資金を回収しても手元には20万円が利益となって入ってきます。
もし、ここで利益を確定したいのであれば
全株を売却すればすみます。
その金額を他の企業に投資をしていくこともできます。
これば一般的な投資の仕方でしょう。
ですが、今回はそうしてはいませんでした。
なぜ全株売却しなかったかといえばいくつか理由があります。
上海振華港口機械は2005年本決算で株式配当も出しましたが、
配当金も出しています。
現金配当は0.200人民元で購入株価に対して3.5%程度になります。
売却しなかった株に対しては配当金が3.5%つきました。
決して高い配当利回りだとはいえませんが、
それでも10万円でしたら3500円の配当金、
100万円投資でしたら3万5000円の配当金がつきました。
配当金といってもバカにできない数字です。
<次回に続く>
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