| 第867回マイナスの考え方
 人と話をしていて気になるのが、会話の中で物事に対してどんな立場で、考え方で、
 話をしているのかです。
 話の内容はいろいろありますが、特に感じるのは話している内容に対して
 マイナスの見方で話をしているのか、
 プラスの見方で話をしているのかです。
 時々ですが、私は息抜きに喫茶店にいきパソコンで作業をしているときなど、
 周りの話が聞きたくなくても耳に入ってきます。
 よく聞くのが人の悪口です。
 取りあえずは相手の悪い点を粗さがしして話を進めます。相手が朝「おはようございます」と言わなかったなら
 それだけでどんな理不尽な人かを強調します。
 話がそこで終わればいいのですが、そうはいきません。
 そこからがエンジン全開です。
 出てくるわ出てくるわ、相手がいかに酷いか
 足のつま先から頭の天辺まで全部しゃべっていきます。
 そして仕上げにはいかに自分がいい人間であるか、
 それに比べて相手はどうしょうもないダメ人間で、
 私はそれで参っているというようなことを強調します。
 話の内容では相手より話している本人のほうがどうしょうもない人のほうに思えます。
 話された相手にしたっていい迷惑でしょう。
 こんな人に丁寧に「おはようございます」と言ったとしても、今度はその人がどんないやな言い方だったか、
 声が小さいだの頭を下げていないだのと難癖をつけて
 また話題の種になるのが精一杯です。
 その人は朝の挨拶をしてもしなくともどちらにしても悪口を言われる口実にしかなりません。
 私自身はそのような人を見かけると、同じ人間ではあるが
 別の世界で生きている人種であるという風に考えて
 宇宙人を見るような感覚で受け止めています。
 これは個人どうしの会話の話ですが、中国の経済に対しての見方でもマイナス思考で考えたりすると
 同じように中国の悪いところしか見えてこないことがあります。
 <次回に続く> |