第863回
中国蒙牛乳業の2006年6月中間決算から
創業以来急成長を遂げている
中国の乳製品大手企業である中国蒙牛乳業(コード:2319)は、
6月中間決算でも売上高が
前年同期比で58.7%増、純利益が39.3%増と
大きく伸びていました。
・6月中間決算より
売上高 --- 75億4600万元 前年同期比 58.7%増
純利益 --- 3億4300万元 前年同期比 39.3%増
EPS --- 0.25元
中国蒙牛乳業は2005年12月本決算でも大きく伸びていました。
・2005年12月本決算より
売上高 --- 108億2500万元 前年比 50.1%増
純利益 --- 4億5700万元 前年比 43%増
EPS --- 0.365元
期末配当 --- 0.0686元
飲用牛乳市場シェアが2004年度の22%に対して
2005年には28.6%まで伸びていました。
同社の強みはブランド価値で
積極的にマーケティング戦略を行ってきています。
製品別では牛乳の売上高が前年比52.8%増と大きく伸びたほか
アイスクリームの売上高では同60.9%増と伸びていました。
2006年6月中間決算でも大きく収益は伸びていました。
中国蒙牛乳業は2004年6月に上場した企業ですが
上場以降業績でも順調に伸びてきています。
中国では飲用牛乳自体粗悪品が多く、
同社のような製品に対しては認知度があり、
価格が少し高くとも安全性がある飲用牛乳を
一般市民は求めていました。
ただ心配なのが、
生乳および原料価格の高騰や価格競争の再燃と
市場競争の激化が予想されるために
収益の伸びでも鈍化する可能性があります。
最近のPERでは30倍以上と高いですが、
中国ではまだまだ伸びていけます。
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