第860回
投資した企業が間違いだったと分かったなら
前に登ったことのある山に
再び登るときの事から投資を考えて見ます。
山頂を目指してふもとの道から歩き始めた時、
順調に上っているときには不安がありませんから
周りの景色を楽しみながら歩んでいくことができます。
しばらく進んでいくと道が二つに分かれています。
前に来たときの記憶をたどっていきますと、
確か右のほうだという気がしました。
右の道をしばらく歩いていくとまた道が二つに分かれています。
今度は道標がなく手元に地図があるだけです。
地図で確認するとどうも右のほうらしいことが分かりました。
右の道を一生懸命に登っていき、山頂までたどりつくのに
あと半分までは登ってきていました。
また目の前に道標が現れました。
そこで、今度は地図で詳しく調べることにしました。
すると今まで登ってきた道が間違いであることが分かりました。
なんと、間違えた道は
一番最初に道が分かれていたところを右にいくのではなく、
左に進んでいかなければならなかったのです。
この道を登っていったとしても行き止まりで、
頂上にたどり着くことができません。
こんなときにはどうしたらいいでしょうか。
頂上に行くためには
最初道が二つに分かれたところまで
引き返さなければいけませんので、
今まで登ってきた道を
とぼとぼ引き返していくことになるでしょう。
最初の道が二つに分かれているところまで引き返して
また山の頂上を目指して上っていくか、
引き返した時間によっては
頂上に登る時間がなくなっているかもしれません。
次回の機会を見つけて山頂を目指していくことになります。
どちらにしても引き返して行かなくてはいけません。
中国企業に投資していく場合でも
山頂に登っていくのと同じようなことがあります。
投資しようとした企業に対して
確実に伸びていくであろう企業に自己資金で投資したなら
山頂に向かって着実に歩いていっていることと同じです。
ですが、山頂に向かっていっているときに
途中で道を迷ってしまったなら
後に引き返していかなければいけません。
中国株企業に投資した場合でも同じです。
投資した企業の業績の伸びが期待できないかもしれなくなったなら、
売却をも検討しなければいけません。
ここで登山のときと投資での違いは、
登山では
最初の二股に分かれているところまで
引き返さなくてはいけませんでした。
ですが、投資の場合は気づいた時点で訂正すれば済みます。
やっと半分上ってきたところの株価から
他の企業に乗り換えることができるのです。
投資ではそのままスライドして
正しい投資の道に歩んでいくことができるということです。
登山でしたら、
すぐ横に頂上に向かっていける道が開けたということです。
<次回に続く>
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