| 第858回投資した企業の株価が下がったなら
 株式投資で利益を増やしていく作業として行っていくのに、まずは利益の出ていない企業や将来性が見込めない企業を売却し
 優良企業の株を購入していくということを
 行っていかなければいけません。
 ですが、これがなかなかできない投資家が多いでしょう。 例えば、100万円投資した企業が値下りし80万円まで下がったとき、伸びていかない企業のために
 株価も値下りしているのだと気づいたなら
 本来すぐに売却して決済しなければいけません。
 投資家自身は損をしたくありませんので、
 いま売却すれば20万円の損になることがわかっています。
 できれば買値の100万円まで値上がりしてから売却すれば
 損は出ません。
 せめて買値まで株価が上がり
 100万円の投資金額になるまでほうっておこう
 という気持ちが生まれます。
 そのために、その企業は塩漬け状態になります。
 企業の経営が上向いて株価が上がっていくときもあるでしょうが、
 それを期待して企業の株を保有しているわけにはいきません。
 通常は中国本土株式市場の地合が上向いて株価が上がっていくようになります。
 投資した企業の株価が80万円まで値下りしていたとしても
 100万円にまで株価が値上がりし
 損益が解消されプラスマイナスゼロ円になります。
 投資家にとって損にはなりませんでした。
 ですが企業の業績が伸びて株価が上がったわけではありません。
 80万円にまで下げて企業の収益が先々ゼロであった場合、市場全体の地合が好転したために株価も上げてきただけです。
 もし、80万円で売却して再度投資した企業が前年度50%収益が伸びていったならどうでしょうか。
 単純に比べたなら80万円投資した企業の株価が100万円まで値上がりしたのなら、
 80万円で投資した企業の株価は
 50%増しの120万円にまで上がっていてもおかしくはない数字です。
 このときにどちらの投資の仕方が良かったのかといえば早く売却して投資していけば
 利益を膨らませていくことができたということです。
 投資した企業がなかなか収益が伸びていかない企業に入っていくのは
 良くあることです。
 そう分かった時点ですぐに売却して
 次に投資できる企業に投資していく作業が必要です。
 このようなことが頭で分かっていたとしても、投資資金に対して損金を考えると
 なかなか実行できる投資家は少ないでしょう。
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