| 第857回上げても下げても
 投資した企業に対しては株価や情報が気になります。一番最初に中国企業に投資したときなどは
 株価の値上がりに一喜一憂するでしょう。
 株価が値上がりしていけばどこまでも値上がりしていくような気がして、
 このまま伸びていけば数日後には、
 一ヶ月、1年後にはこれくらいになっていく、などと夢想します。
 逆に株価が数日間値下がりしていったときなどは、買値に対していくら損金が出た、
 このままもう株価が上がらないんではないか。
 買値の半値になったらどうしょう。
 半値どころではなくて十分の一まで下がっていくかもしれない、
 などと考えたら夜もおちおち寝られなくなります。
 企業の株価が下がっていくときは企業の収益動向で動くこともありますが、
 海外の資金が流出していく、
 投資家の市場心理がよくないときなどは
 一部の企業だけではなく、
 全体の企業の株価が下がっていくことがよくあります。
 そんなときにはどうあがいても
 株価が上がっていくことはなかなかできません。
 そうはいっても中には株価が上昇していく企業もあります。株価が大きく値下りしすぎた銘柄の株価は上げていくでしょうし、
 企業情報でも良い内容が出てくれば上げていきます。
 また、企業の収益に関係なく売買高が増えたような銘柄の株は
 値上がりしていくことも多いでしょう。
 ですが多くの企業の株価が下げているときに投資した企業の株価だけが値上がりしていくということも
 ないことはないでしょうが、
 期待はしないほうがいいでしょう。
 長い間投資をしていくと、今は市場心理が良くないために
 しばらくは下げていくだろうからほうっておこう
 という気持ちにもなりますが、
 はじめたばかりのときはなかなかそういった気持ちにはなれず
 いらいらすることでしょう。
 このようなときは投資家自身の欲が前面にでているときです。投資家自身が中心に株式市場が動いているような
 錯覚に落ちいっています。
 株式市場は個人投資家、機関投資家、および他の投資機関など
 多くの投資家の思惑が入り乱れて株価は決まっていきます。
 中国株式投資を行って自分の思い通りに株価が動くということはまずありません。
 投資した企業が株式市場で今どのような立場にあるのか、
 業績が予想通りに伸びているのでしたら
 株価の変動はさほど気にならなくなります。
 こんなときは投資した企業の価値判断をしていき、今の株価は業績から見て
 安くなりすぎているのかいないのか考えてみることです。
 もし、投資した企業の株価が市場で異常に安くなっていたなら
 買い増しを検討できる時期となります。
 投資する企業の株を安く購入できるのでしたら
 これほどいいことはありません。
 投資した企業の株価が上がっていったなら利益になっていく、下げたなら安く購入できるチャンスが生まれてきたと考えられれば、
 株価が上げても下げても投資家にとって利益を膨らませていけます。
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