第849回
広州薬業の2006年6月中間決算から
漢方薬製造では大手企業である広州薬業(コード:0874)が
2006年6月中間決算を発表しています。
・2006年6月中間決算
売上高 --- 51億9400万元 前年同期比 13.0%増
純利益 --- 1億2900万元 前年同期比 4.8%増
EPS --- 0.159元
広州薬業は主力の製造部門が好調だったことと、
薬品店チェーン店での収益が伸びたことで
売上高が前年同期比で13.0%増、
純利益が4.8%増となっていました。
広州薬業には「小泉鉄造と行く広州、マカオ中国企業視察ツアー」で
2日目の6月8日にうかがっています。
広州薬業は広州医薬集団有限公司傘下企業の
漢方特許薬メーカー8社と、医薬品流通会社3社の再編を行い
1997年10月に上場した製薬企業です。
特許漢方薬の研究開発・製造・販売が主力で
ほかには一般薬品、医療機器の貿易を行うとともに
バイオ薬の研究開発を行っています。
2005年は販売促進を強化したため
主力商品の「消渇丸」、「華陀再造丸」などの売り上も伸び
二桁の増収を達成しました。
収益では毎年伸びている企業です。
・業績推移
売上高、純利益(百万人民元)前年同期比(%)EPS、配当(人民元)
年 |
2005年12月 |
2004年12月 |
2003年12月 |
売上高 |
9,026.34 |
7,709.57 |
6,973.11 |
前年同期比 |
+17.1% |
+10.6% |
+17.3% |
純利益 |
197.80 |
42.83 |
146.67 |
前年同期比 |
+361.8% |
-70.8% |
+45.0% |
EPS
(一株利益) |
0.244 |
0.053 |
0.181 |
配当 |
0.070 |
0.025 |
0.060 |
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同社の強みは製品にブランド力があり、
伝統があるために市民に信頼があるということです。
また、糖尿病薬が伸びており糖尿病薬の市場規模は60億元ですが、
広州薬業は市場シェアーの8%を占めており
この分野では今後も業績の拡大が見込めます。
ですが、製薬企業は競争激化が悩みで
今後どこまで収益を伸ばしていけるか
なかなか検討がつかない業種です。
製薬企業への投資を考えるのであれば
現時点ではどの企業が伸びていけるかなかなか分かりませんので
分散投資の1企業として考えたほうがいいでしょう。
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