第844回
上海振華港口機械の6月中間決算から
コンテナクレーン世界最大手企業である
上海振華港口機械(コード:900947)が
2006年6月中間決算を発表しています。
・2006年6月中間決算
売上高 --- 82億2134万6402元 前年同期比 41.7%増
純利益 --- 7億5530万931元 前年同期比 32.9%増
EPS --- 0.25元
振華港口機械は業績好調の見込みから
同社が2005年期末決算では10割の株式配当
(正確には10株につき4株の株式配当と10株につき6株の無償増資)
と0.2元の現金配当を出すことを3月下旬発表しました。
その後の株価の流れを見てみますと、
3月下旬には1.50USドル近辺だった株価が
5月19日には2.479USドルまで値上がりしました。
値上がり率では約60%強になります。
業績のいい優良企業が株式配当を出すことが発表されてから
株価が値上がりしていく時があります。
ですが、このとき注意しておかなければならないのが、
好業績が株価に十分織り込まれており
異常に高くなっていた場合です。
株価でも十分に上がりきっているのですから、
そこから再度株価が上げていく可能性は低くなりますので
投資は避けたほうがいいでしょう。
私自身、過去に日本株投資を行っていた時に
株式配当を発行するという報道がでた後購入し、
その後株価が値上がりし
株価が天井になっているであろう時期に売却する、
と、いう投資をしていた時期がありました。
結果はうまくいき利益を出すことができました。
これは投資した企業が発行する株式配当の株数と株価との関係で、
まだ株価に出遅れ感があると判断したときの売買でした。
現在はデイトレードが中心で
このようなテクニックが日本株で通用するかどうか、
私自身は現在日本の株には投資をしていませんので
実践編での答えは出せません。
ですが、投資方法のテクニックでも
日本株をやっていたなら
少し違った投資の仕方で対処して売買を行っていたかも知れません。
上海振華港口機械の、権利付き最終日は6月30日でした。
上海振華港口機械は
株式配当と配当金の権利落ち日である7月3日には
1.001USドルまで株価は下がり調整しています。
株価では8月15日には0.995USドルまで下げていましたが、
現時点では1USドルを超えています。
<次回に続く>
|