第839回
軌道修正
株価の値上がりを狙って
投資した企業の株価が上がらなかったなら
その投資は失敗したことになります。
投資した企業の株価が2年も3年も値上がりしないでいたなら
投資した資金は塩漬け状態と同じになります。
それよりは投資した企業の株を売却し、
株価が上がっていく企業への投資を行っていくことを
考えなければいけません。
投資した企業への思惑がはずれたなら軌道修正する必要があります。
株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙って投資したなら
かかせない作業です。
投資し直した企業の株価が上昇していけば利益が出ますので
投資し直して良かったというようになるでしょう。
では長期投資で株価の値上がり益だけではなく、
収益の伸びや高い配当金を含めて狙った投資の場合は
どうでしょうか。
思惑通り企業収益が伸びていったり
高い配当利回りが続いているなら
ずうっと投資しておいて大丈夫です。
ですが、思惑がはずれ
収益の伸びが予想より鈍化する、
利益が出ない企業体質になってきた、
配当利回りでも魅力が薄れてきた場合などは
今までどおり投資しておいていいかといえば
軌道修正していく必要が出てきます。
投資する企業は株価でも
適正株価かそれ以上に安いときに購入することが
利益を出しやすい投資の仕方です。
ですが思ったとおりに行かないのが株式投資です。
安値で購入できなかったにしろ、
その後株価が大きく値上がりしたり
思惑以上に収益が伸びた、配当金額が増えた、
という場合もありますので良い方向になるときもあります。
株価の値上がり益を狙ったのでしたら
株価が上昇したときに売却して利益を出して
次に株価でも伸びていきそうな企業に投資していけばいいでしょう。
短期投資や値上がり益追求だけではなく、
将来大きく伸びていく企業に長期投資したとき
予想以上に収益が伸びていく企業に対しては、
今度投資の仕方でも軌道修正が必要になってきます。
どのように違ってくるかといえば、
伸びていける企業に対しては
投資していく資金を増やしていくことを
考えていかなければいけません。
そのときに株価が安かったら問題はありませんが、
少し株価が高くとも
将来の株価が10倍やそれ以上に伸びていけそうだったなら
積極的に投資していくことで大きな利益を手に入れられます。
投資した企業の業績や株価が思惑通りでしたらいいのですが、
はずれた場合には投資の仕方でも軌道修正をして
利益が出せるように戻していかなければいけません。
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