中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第838回
投資企業の株価が上がらない

投資した企業の株価が
思うように上がっていかないことがよくあります。
高速道路銘柄でしたら
2001〜2002年は株価でも高くなかったのですが
2004年に入り株価は値上がりしてきました。
高速道路企業の株価が上がった後、
日本の投資家は高速道路企業に興味を示し
今まで上がってきたのだから
もっと上がるのではないかという期待で購入しました。
その後高速道路銘柄の株価は低迷しました。
低迷したのは一株利益に対して割高感が出てきたことも
原因のひとつです。

株価が値上がりする前には
一株あたり純利益(EPS)に対して
株価収益率(PER)が低くなってきたのです。

例えば一株あたり純利益(EPS)が10円で株価が100円ならば、
一株あたり純利益が100円になるまで10年かかりますから
PERが10倍という数字になります。
この時点で企業の株を1万株購入すれば
100万円が投資資金になります。

企業に投資人気が出てきて
一株あたり純利益(EPS)が10円の企業に対して
株価が200円に上昇したならば
一株あたり純利益が200円になるまで20年かかりますので
PERが20倍になります。

PERが20倍になった時点で
1万株購入したのなら200万円の投資額が必要です。

PERが20倍になった時点で
株価に対して割高感が出てきたとして
投資家の人気がなくなったなら株価は値下りします。
1万株購入するのに200万円の価値がないと投資家が判断したら
株価は値下りします。
株価が200円の時に投資した投資家は
高値で購入したことになります。

では元の株価の100円まで下がるかといえば
企業業績の伸びもあわせて株価は動きますから、
人気がなくなったからといって
一株あたり純利益が
もとの10倍の100円まで下がるわけではありません。

1年後に20%利益が伸びれば
一株あたり純利益が12円になりますので
PERが10倍になったとしても
株価が120円になれば釣り合いが取れます。

一株あたり純利益が10円の企業が株価に対して
毎年20%業績が伸びていったなら
5年後には一株あたり純利益が20円になります。
5年前のPERが10倍という数字に戻ります。

5年後に一株あたり純利益が20円になったときに
人気が出てPERに対して20倍で買われるようになったなら
株価は400円にまで上昇します。

このように株価は現在のPERに対しての評価と、
企業収益の伸びをあわせた
将来の利益成長率をあわせて考えていきますので
株価でも大きく値下がりするというよりは
値下りしたとしても
その後横ばいで株価が動いていくということはよくあります。

投資した企業の人気がなくなったなら
なかなか株価でも上げていかなくなる場合が出てきます。
こうなると投資した企業の株を
このまま持っていたほうがいいのか、
それとも売却して他の企業に再投資していこうか考えるでしょう。

<次回に続く>

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年8月22日(火)

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