第828回
最近の万科企業の動向
深セン市を拠点とする不動産企業の万科企業(コード:200002)が
7月に入り2006年4月25日以降、
新規プロジェクト7件の開発権を獲得したと発表しました。
新規プロジェクトの開発では、
江蘇省蘇州市が2件、天津市が1件、上海市が1件、
浙江省杭州市が1件、湖北省武漢市が1件、
広東省深セン市が1件の合計で7件となっています。
・江蘇省蘇州市では、参加企業2社共同で
蘇州工業園区の土地15万6000平方メートルを4億7200万元で落札。
延べ床面積では12万5000平方メートルの建物を建設予定。
万科企業の出資比率は51%となっている。
・同社傘下企業の上海万科房地産集団が蘇州市滄浪区労働路の
蘇州冶金厰プロジェクトの土地を6億3100万元で落札。
敷地面積は13万5000平方メートル。
・天津市では、天津時尚広場プロジェクトに参加。
天津市経済技術開発区時尚広場の土地6万4000平方メートルに、
延べ床面積31万2000平方メートルの建物を建設する。
・上海市では、万科地産(香港)が
上海南大千美墅プロジェクトの権益51%を取得。
上海市七宝鎮の土地31万6000平方メートルに、
25万3000平方メートルの建物を建設予定。
・浙江省杭州市では、上海万科房地産集団と
万科地産(香港)が共同で
杭州市江干区九堡鎮の土地4万3000平方メートルと
4万1000平方メートルの土地を落札。
4万3000平方メートルの土地には1万5800平方メートル、
4万1000平方メートルの土地には
10万3600平方メートルの建物を建設。
・湖北省武漢市では、
武漢市江漢区中心部の武漢市京漢大道プロジェクトに参加。
敷地面積は2万5000平方メートルで
延べ床面積は15万平方メートル。
・広東省深セン市では、
アモイ市アモイ島のアモイ呂嶺プロジェクトに参加。
敷地面積は5万6000平方メートルで
延べ床面積は16万7000平方メートルとなっている。
また、万科企業は中国本土で
A株の新株を第三者割当増資を実施する計画であると発表しました。
新株は最大で7億株割り当てる予定で、
筆頭株主である華潤股フン有限公司が
1億1000万株以上を引き受けます。
万科企業は今回の第三者割当増資で42億元を調達し、
調達した資金は8つの不動産プロジェクトに充てていきます。
万科企業は同社の筆頭株主である華潤股フン有限公司
(持ち株比率:12.9%)と共同で不動産を開発すると発表しました。
物件は住宅が中心で
開発期間が3年を超える大規模なプロジェクトへの投資で
万科企業自体は50%以上出資します。
共同開発を行うことで万科企業自体リスクを軽減し、
利益は共有できるとしています。
<次回に続く>
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