第827回
宝業集団とのミーティングから
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質問:配当性向はどれくらいか
*答え
現在は純利益に対して30%程度にしている。
質問:なぜ30%なのか。
*答え
純利益がでた中から開発していく物件に対してお金が必要だ。
適正範囲の配当性向が30%と考えている。
質問:今後同社はどれくらいの企業成長率を上げていけるのか。
*答え
その質問には答えづらいのが現実だ。
物件販売に関してはひとつの省からだけではなくて、
同社は他の省にも進出しており
物件の完成時期についても誤差が出てくるため
確定した答えは出せない。
ただし、前提の上で言えば2006年決算の売上高に関しては
60〜70億元を見込んでいる。
(2005年決算では47億2380万元)
今後5年間に対しては利益でも20%以上確保していく自信がある、
また、そうなるであろう。
質問:中国政府の不動産企業に対する
マクロコントロール政策に対しての影響は?
*答え
2004年5月に温家宝首相と旅行をした際に、
不動産企業に対して経済的マクロコントロールを行っていくのは
中国の国民が誰でも
住宅を手に入れられるようにしていくのが政府の役目で
決して不動産企業を狙ったものではない。
安定した供給ができるようにしていくのが政府の役目だ。
と、語った。
宝業集団は安価な住宅建設を進めていき、
多くの市民に住宅を提供していくのが役目でもある。
もちろん収益を伸ばしていくことは大前提だが、
今後も環境保護ができるような物件の開発と販売をしていくことが
同社の基本理念だ。
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中国の株式市場でも多くの不動産企業が上場しています。
深センB株企業の万科企業(コード:200002)や
上海B株企業の上海陸家嘴金融貿易区(コード:900932)、
香港市場でも宝業集団のほか天安中国投資(コード:0028)、
北京北辰実業(コード: 0588 )、
中国海外発展(コード:0688)、上海置業(コード:1207 )や
広州富力地産(R&F プロパティーズ、コード:2777)など以外でも
多くの不動産企業が上場しています。
人の顔が千差万別で、似ていてもどこか違うように
投資に対しての考え方も違います。
不動産企業に投資するにしても
自分の考えた中で最も投資できるであろう企業を
選択していくことになるでしょう。
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