第815回
お金を貯めながら投資していく
問題はその先で、ゼロが八個になった場合です。
金額では1億円ですので、
個人で貯めていくのは不可能だというように思えてきます。
1億円貯められる人は企業の中でもトップの仲間に入るか、
起業して成功するか、
特殊な技術を手にして稼ぐ以外にないんじゃないか
という考え方にもなってきます。
確かに自分で貯めたお金だけで増やしていくには
なかなか難しいかもしれません。
ですが、自己資金を使って貯めたお金を運用していったなら
自己資金を何倍にも何十倍、100倍以上にも
増やしていける可能性が広がってきます。
大きく膨らませていける条件としては
短期で増やしていくのではなく、
長期で増やしていくほうが効率が良くて堅実でしょう。
1万円を毎月貯めて10万円にするには10ヶ月かかっていました。
100万円にするには8年4ヶ月かかります。
お金を増やすには預金という方法もありますが、
ゼロ金利が解除になったからといっても0.25%程度ですから
預金で増やすことは難しいことでしょう。
元手を数倍にするのにそれこそ数百年もかかりますから
それまでに体の寿命のほうがもちません。
日本に預金するよりも外貨預金やファンドに投資するほうが
増やしていける可能性が大きいでしょう。
また元手を大きく増やしていくのなら
株式投資という方法が視野に入ってきます。
株式投資だとすぐに大きく増やせそうな気になりますが、
お金を貯めて投資資金を作っていくのと同じように
増えていくのにはそれなりの年数がかかります。
働き始めて会社に勤めたからといって、
最初から上役になったり社長になる人はいません。
そこに辿り着くまでには
長いサラリーマン生活などで培ってきた
世の中を渡っていくすべを体験してはじめて
それなりの給料をもらえるようになっていきます。
まずは仕事のイロハから学んで、次第に会社の内情が分かり
仕事を覚えていくとともに
会社に利益をもたらすような仕事ができるようになって
はじめて給料も上がりポストもあがっていくでしょう。
株式投資でも投資資金に対する考え方はそう変わりません。
まずは、最初の1万円を貯めていきながら投資していく、
少ない給料の中から貯めて投資していく資金を作っていく。
そして徐々に中国株に投資していく金額を増やしていきます。
投資しながら株式投資のノウハウを学んでいくとともに
自己資金を貯めて再投資していけば知識もつきますので
今度はいろいろなテクニックで投資していくことができます。
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