中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第813回
元高メリットとは

中国の企業に今投資をしておけば
元高メリットを受ける可能性が大きいでしょう。

ですが、為替で元が毎日大きく動くことは今はありません。
ですので為替に対して中国企業への投資を考えるより
大きく成長していく企業への投資を考えていくでしょう。
また、そうでなければ将来元が値上がりしたとしても
企業の業績が伸びていなければ株価も上がっていきませんので
正しい選択です。

一方で為替だけを考えても
長期投資で元高メリットは大きな金額の差となって現れます。

中国の元が為替で数年間かけて値上がりした場合、
例えば今後5年間かけて元が約2倍の4元になり
日本円に対して29円まで上昇したとします。
今年は2006年ですから、5年後といえば2011年です。

1円が5年間かけて2円になります。
1円が2円になるといっても現実にはピンとこないでしょう。

確かに銀行に預けておくよりは非常に高いのはわかります。
ですが、そのために5年間もかかるのでしたら
あまり魅力がないようにも映ってきます。

1円どころか10円が20円になる程度でしたら
たいして魅力がある数字のようにも見えません。
1ヶ月で1円が2円になる、
また半年間で倍の2円になるのでしたら
すごい数字であるという認識ができます。

自分が稼いでおるお金で1円を2円にできるということを考えたら
何でそんなことをいうのか馬鹿にされるかもしれません。

いくらお金がない人でも
5年の間に1万円を2万円にすることは簡単にできるでしょう。
10万円に対してもそう思えるでしょう。
100万円だとしても5年間あれば
倍の200万円にすることは十分にできる人が大半でしょう。

実際に自分がお金に対して
どの程度稼げるのかを基準に考えたなら
増やせる範囲は決まってきますが、
ある程度は増やしていくことができます。

では金額が大きくなったならどうでしょうか。
億万長者というくらいですから1億円だったらどうでしょう。

1億円中国株式市場の企業に投資したとします。
5年後に為替で元の価値が2倍に上昇し
株価がかわらない場合でしたら、
1億円が2億円にまで値上がりしたことと同じです。
この差益の1億円分が為替差益となります。

5年間で1億円増えたということは
平均して1年間に増えた金額は2000万円という金額になります。
この2000万円は株価が変動したために生まれた利益ではなく、
為替が生んでくれた利益です。

もっと金額でも大きくて10億円投資したならどうでしょうか。
10億円が20億円にまで膨らみます。
5年間で10億円増えています。
1年間に平均して増えた金額は2億円という金額です。

では、1億円と1円の差はなんでしょうか。
同じ1という数字が頭に並んでいます。
10億円と10円との差も後ろに億円がついているだけです。
100億円だって同じです。
100億円は100円の後ろに億円がついているだけなのです。
1億円は1円が1億個集まっただけの数字です。

<次回に続く>

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年7月18日(火)

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