第812回
元高メリット
6月末に入り、中国の通貨人民元は中国外貨取引センターの取引で、
人民元相場は1米ドルに対し
8元台から上昇し7元台で取引が行われています。
2005年7月の元切り上げ実施後以降の安値8.1128元から
値上がりしてきました。
中国政府は急激な元高にならないようにし、
自国の産業が世界でも通用するようにした上で
元高にしていきたいところです。
今後も急激な元高にはならないでしょうが、
人民元相場では元が徐々に切り上げていくでしょう。
どのくらいの期間で元が切り上がっていくかは
今後の中国の動向を見ていかないと判断できませんが、
長期的に元が切り上がっていくことは確実でしょう。
元が切り上がっていくと
日本投資家は投資の仕方次第では
元高メリットを受け取ることができます。
元高メリットを受けるには中国株を早めに投資しておき、
その後元が値上がりしていったなら
メリットを受けることができます。
為替で中国の1元は1米ドルに対し7元台に入ってきており、
日本の円は1元が14.5円程度です。
1香港ドルは日本円に対して14.8円程度です。
1香港ドルが14.8円のときに
香港市場に上場している中国企業の株価が1香港ドルならば
1万株購入するのに14万8000円(税別)です。
将来中国の通貨元が値上がりし2倍まで上昇したとき、
1香港ドルが14.8円ならば
今まで1香港ドルの株価が
2倍の2香港ドルになって釣り合いが取れます。
1香港ドルが14.8円のとき中国株を1万株購入したとき
14万8000円で購入できました。
為替で元が2倍になれば2香港ドルになっている可能性があります。
単純計算では株価が29万6000円になります。
日本の通貨の円も
アメリカドルに固定していたときには360円でした。
変動相場制に移行した後円は値上がりし、現在は110円台です。
360円出して品物を1個購入していたものが、110円になったとき、
同じ品物でも3個以上買える計算になります。
このようなことが日本で起きてきましたが、
今度は中国の元に対しても
同じ関係になっていくことが予想できます。
ですが、日本の場合は
円対アメリカドルとの関係でしたので簡単ですが、
中国の通貨、元の場合はアメリカドルとの関係の他に
香港ドルが関係してきますので
単純にはいかない可能性もあります。
また、中国の為替が将来変動相場制に移行したなら
また状況も変わっていくでしょう。
いろいろなことが考えられますが、
為替で元が値上がりしていくということは
中国の通貨が強くなっていくことです。
元が値上がりする前に中国株を購入しておけば
元高メリットを受けれることは間違いありません。
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