第808回
メルコ・インターナショナルとのミーティングから 2
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質問:カジノ経営の進捗状況は。
*答え
タイパ島に6ツ星ホテルのパークハイアットを建設中で、
こちらではVIP向け高級カジノの
「クラウン・マカオ」を開業する予定で、
オープンは2007年上半期の予定となっている。
また、コタイ地区では
オーストラリアのカジノ王のPBL社と共同で大型リゾート、
「シティ・オブ・ドリームズ」を建設中で
こちらは大規模なホテルと水中カジノ、劇場等を建設中だ。
水中カジノはPBL社の提案によるもの。
2008年下半期にはオープンできるだろう。
※水中カジノは大きなドーム型の中央にカジノがあり、
側面がガラス張りの水槽になっていて魚が泳いでおり、
海中の中でカジノを行っている気分になる。
質問:なぜ、PBLと組んだのか。
*答え
今までのカジノ経営の仕方では古すぎる。
リスボアのような過去のカジノの姿で経営していたら
ドンドン客が減っていくであろう。
中国の企業が同じような営業を行っていく限り将来性はない。
また、いままでのシェアーもこのままの経営スタイルでは
アメリカ資本のカジノ会社に奪われていくようになるだろう。
現在は父親であるスタンレー・ホー氏が
同社を経営しているのではなく、
息子のローレンス氏が同社を経営しており、
ローレンス氏の考え方では
今までのやり方では生き残っていけないと判断したために
PBL社との提携で国際的な経営を行っていくようになる。
今後はマカオのカジノをアメリカのラスベガスのように
家族できても楽しめるようにしていくために
エンターティメント性が重要になってきており、
そのノウハウを持っているのは
海外でカジノを経営してきた企業であるため
同社はPBL社との提携でノウハウを得ることができる。
質問:カジノに来るお客のニーズに
今後どのように対応していくのか。
*答え
大衆向けのニーズには
エンターテイメントを楽しんでもらうとともに
リーズナブルな価格のホテル代で泊まっていただき遊んでもらう。
お金持ちには1泊4〜5万円程度のホテル料金で
泊まっていただくシステムだが、
カジノに使うお金の両替で
1000万円程度替えて使っていただく人には
ホテル代金を無料にする。
食事、飲み物すべてフリー(ただ)だ。
これはホテル代を払っていただくよりは
遊んでお金を使ってもらったほうが大きな利益になるからだ。
ホテル代はカジノで使っていただく料金ですぐに回収できる。
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<次回に続く>
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