第800回
広州富力地産とのミーティングから
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質問:今後進出を考えている都市は
*答え
武漢等も候補に上っている。
人口が500万人以上の都市をターゲットとしている。
質問:なぜ500万人以上なのか。
*答え
現在建築中の一般向け住宅の物件は
100平方メートルのものが主流で販売金額も高い。
このような物件を購入できる層は限られている。
三角ピラミッドでいえば、
下の層に当たる人に購入してもらうというのではなく、
三角の上の部分の少ない富裕層にターゲットを絞っているため
人数の多い都市に特化し、販売をしている。
中小規模の物件は開発しても利益率が低くなるので手がけない。
質問:大規模プロジェクトにも注力しているが
*答え
広州で人材を育成した後に各省の物件開発に当たらせており、
まずは自前で人材を育成した後に
各省の物件開発に当たらせている。
これで技術開発能力を向上させていくことができるのと、
人材の確保ができる点が長所だ。
質問:同じ不動産企業の万科企業(コード:200002)に対して
同社の利益率が高いのはなぜか
*答え
万科企業は20都市に進出しており、純利益率は15%だ。
広州富力地産は現在進出しているのは5都市となっている。
広州富力地産ではまず地元の広州市で
1999年から不動産物件の開発を始め、
2001年には広州ではトップの不動産業者となった。
次に進出していったのが北京だ。
このように一つ一つの実績を上げたあとに
次の都市で開発を行っていくのが広州富力地産のやり方だ。
また自前で人材を育成しているために
利益率も万科企業より高い水準でいられる。
自前の人材で物件開発を行っているために
大型物件開発でも20ヶ月程度で完工させていくことができる。
中、小の物件なら16〜18ヶ月で完工していく。
万科企業より工期が短縮(スピードアップ)できるために、
利益率も高くすることができる。
できることはグループ内で済ませる。
広州富力地産の利益目標は30%としている。
また、純利益率では20%が目標となっている。
質問:今後の売上高はどれくらいになりそうか
*答え
2005年本決算の売上高は 58億1237百万元だった。
2006年の売上高は倍の120億元に達すると見ている。
現在は不動産業務からの収益が90%となっている。
不動産業務からの収益が100億元を越えた時点から
不動産業務からの収益率を80%していく。
残りの20%程度はオフィスビルやショッピングモールで
利益を上げていく体勢を作っていく。
現実には、オフィスビルやショッピングモールからの利益でも
2007年は3〜4億元の利益を確保できると見ている。
2008年はさらに増えて12億元に達する見込みである。
質問:開発するための保有土地の状況は
*答え
保有土地に関しては3〜5年分を確保している。
開発しながら次に将来を見こし、
開発できる土地を決めて購入し進出していく。
現在の保有地は3万平方メートルとなっている。
質問:5月11日に同社株を4分割すると発表したが。
また、その真相は。
*答え
4分割にするかどうかは
6月27日の株主総会で認められたら行われる。
認められたら発行するのは8月ころになるであろう。
現在同社の発行株数は7億6329万株であり、
機関投資家から株数でも増やしてほしいという要望と、
株価が高くなっているため、一般の投資家にも
容易に売買ができる株価まで下げるために決まった。
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4分割するということは、同社株の最低取引単位株数は200株です。
4倍に株数が増えますので800株に増えることになります。
<次回に続く>
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