中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第774回
方向転換

日本では年金を考える場合、
人口が減っていくとともに
今までの年金額では支払っていけないことなどは
十数年前からわかっていたことです。

わかっていながらも何とかなるのではないか、
また、そのようなことは考えたくもない、という風趣で
現実今後起きていくという事柄から目をそむけてきた結果が
今になってあたふたとあわてている今の日本の姿です。

今後は支払われる年金額も年々減っていきます。
通常でしたら日本の出生率が低下しているのだから
生めよ増やせ、政治が悪いんだ、というように
責任をそのようなところに持っていく人も見かけます。
文句を言うだけで解決していくのだったらそれでもいいでしょう。
そのような考え方の人は
その中でジタバタして生きていくしかありません。

このように自分自身を守っていく上で、
国や企業が今まで守ってきてくれた枠組みは崩れてきています。
今までの常識で考えていてはジリ貧になっていくだけです。

では、そのほかに解決していく方法があるのでしょうか。
そうならないためには
自分の頭で考えて対処していくことが必要です。
国が支払いを求めている国民年金だけではなくて、
個人が自己責任で加入する
保険会社などの個人年金に加入することで
リスクを減らそうとしている人口が多くなっています。
この点は個人が自己防衛で
自己資金を捻出していこうとしているのですから
いいことでしょう。

自分のお金でも誰かに頼っていくのではなく、
自分自身で増やしていく必要があります。

では、元高になっていくのに対して
どのような投資の考え方で見る必要があるでしょうか。

人民元が年間1%ずつ上昇していったなら10年間で10%に見えます。
ですが、複利で1%ずつ上昇したなら25.9%まで上がります。
中国の元は中国経済がある程度軌道に乗っていくまでは
元は大きく値上がりしていくことはないでしょうが、
中国が世界の市場でも競争できる段階になったときには
元も今までの値幅ではなく、
もう少し大きく変動して元高になっていくようになるでしょう。

中国政府もそのときには逆に元高にもっていき、
市場でも拡大していくような事態が考えられます。
つまり、攻めから攻撃に
為替でも方向転換をしていくことだって考えられるのです。
石油を購入するにしても元高のほうが安く購入できるのですから。

そうなっていく前に日本人の投資家は
中国株に対してどのような投資での対処方法ができるかといえば、
元がまだ安い時期に成長していく企業に投資していき、
株価の値上がりと配当金でも高い配当利回りを得られるような
投資の仕方を考えていくべきでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年5月24日(水)

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