第742回
電力企業の2005年本決算から

中国で最大手電力企業である
華能国際電力（コード：0902）は
石炭価格の高騰が響き増収ながら減益となっています。
ですが減益幅は市場予想より低くとどまっていました。
業績は2005年決算は減益となっていますが、
2006年本決算では増益になる予想です。

・華能国際電力の2005年12月本決算
売上高 --- 401億9000万元　前年比 33.3％増
純利益 --- 48億7200万元　前年比 8.5％減
EPS --- 0.4元
期末配当 --- 0.25元

また同じＨ株企業の
大唐国際発電（コード：0991）は
電力企業の中でも数少ない増収増益となった電力企業です。
原材料の石炭産出企業が
同社の発電所の近くで操業していたことと
長期契約で安い価格で石炭を購入できたことで
増益を確保しています。

・大唐国際発電の2005年12月本決算
売上高 --- 179億9400万元　前年比 32.5％増
純利益 --- 23億5100万元　前年比 2.6％増
EPS --- 0.46元
期末配当 --- 0.228元

１月に入り、本土のエネルギー不足の解消を目的に
合弁設立で福建省の原子力発電プロジェクトに出資することを
決めています。
電力企業の株価は安い企業が多いですから
長期で見たなら現在の株価では割安感があります。