中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第741回
万科企業の2005年12月本決算から

深セン市に本社がある
不動産大手の万科企業(コード:200002)の
2005年12月本決算予想では
2006年1月6日に50%以上の増益見通しを発表していました。
ですので純利益が前年比で53.8%増という数字は
予定の範囲内となっています。

・万科企業の2005年12月本決算
売上高 --- 105億5885万1683元 前年比 37.7%増
純利益 --- 13億5036万2816元 前年比 53.8%増
EPS --- 0.363元(前年は0.386元)
期末配当 --- 0.15元

2004年12月本決算のEPS(一株利益)は0.386元でしたが、
2005年12月本決算では0.363元となり
数字の上では減っています。
これは2004年本決算で
1株あたり0.5株の無償増資を実施したために
発行済み株式総数が50%増加したことと、
2005年に転換社債の株式転換があったために
3億1224万5863株増えて
2005年末時点の発行済み株式総数は
63.73%増の37億2268万7670株となったことで
EPSの数字では減少しています。

万科企業は不動産販売による売上げと
物件の価格上昇が利益を押し上げていました。
同社は2006年第一四半期(1〜3月期)の見通しを発表しており、
純利益の伸び率が
前年同期比で50%以上の増益となるとの見通しを発表しました。
業績は順調に伸びています。
2006年は珠江デルタ、長江デルタ、環渤海湾地域での開発を行ない
広東省の深セン市、広州市、
上海市、天津市、北京市に照準を当てています。
2006年度も業績は伸びていくでしょう。

株価は1月時点では5香港ドルでしたが
業績好調を受けて50%以上値上がりしてきています。
PERでも20倍以上と低くなってきましたが、
長期投資で判断したなら妥当な株価でしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年4月7日(金)

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