第743回
B株電力企業の2005年本決算
浙江省の電力大手企業である
浙江東南発電(コード:900949)の
2005年12月本決算は
原材料の石炭価格が上昇したことで増収減益になっています。
・浙江東南発電の2005年12月本決算
売上高 --- 55億5761万3553元 前年比 5.8%増
純利益 --- 5億9749万2461元 前年比 12.4%減
EPS --- 0.3元(前年は0.34元)
期末配当 --- 0.2元
ですが2005年下期には
電力価格の石炭価格連動制が導入されたことで
減収率は引き下がっています。
・2005年の中間期から
売上高 --- 26億9526万9003元 前年同期比 0.4%増
純利益 --- 2億8761万3761元 前年同期比 37.1%減
2005年中間期の純利益は37.1%減でしたが、
12月本決算では12.4%減と
下半期は新価格適用で減益の幅が縮まってきました。
3月31日の株価は0.405USドルでした。
浙江東南発電の期末配当は0.2元です。
期末配当から配当利回りを計算しますと6.16%になります。
配当利回りも6%台と高い数字です。
配当利回り投資で購入を検討できる株価です。
また、広東省の電力大手企業である
広東電力(コード:200539)は増収減益となっています。
広東電力も浙江東南発電同様、業績は2005年決算では減益ですが、
2006年本決算では増益予想です。
・広東電力発展の2005年12月本決算
売上高 --- 83億1736万5799元 前年比 16.3%増
純利益 --- 7億2022万2400元 前年比 24.1%減
EPS --- 0.271元
期末配当 --- 0.18元
3月31日の株価は3.510香港ドルでした。
期末配当は0.18元となっていました。
期末配当から配当利回りを計算しますと4.96%になります。
浙江東南発電の6%台より低い数字ですが、
広東電力も5%近い配当利回りになりますので、
配当利回り投資で購入を検討できます。
2006年第一四半期、中間期で純利益が伸びていくようでしたら
株価も回復していくでしょう。
現在の株価は妥当な水準です。
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