中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第731回
発展戦略

現在の中国水務は
買収により企業の基礎を拡大していく発展戦略をとっています。
2005年末には江西省新余市建設局と
共同経営企業設立協議に署名し
給水、水力発電開発
およびセメント生産業務に従事する計画であると発表しました。
今後も同集団はプロジェクトの買収を進めていきます。
プロジェクトの支配権は中国水務が握っていきますので
今後も効果的な開発を掌握していくことができます。
現在の中国水務のプロジェクト数は
当初の4件から10件に増加しています。

また給水人口は2万戸から15万戸に大幅に増加しており、
現在は広東、広西、河南、江蘇等の地域でも
水務プロジェクトに対して協議中です。
今後は多くのプロジェクトが実現されるに従い
中国水務の事業も拡大していきます。

従来は中国国内での資源価格は
政府のコントロールで厳重に低く抑えられてきました。
ですが国家改革に伴ない
一部地域の水道料金は大きく引き上げられました。

同集団傘下が給水する江西省新余市の水道料金は1割、
河南では2割上昇しています。
広東省仁化県の水道料金も物価験証会の通過を待って
値上げされる見込みです。

同集団は水道料金の上昇は今後も続くと見ており
中国水務の利潤は増加すると見ています。

中国水務は2005年2月から
河南省鹿巴銀龍給水事業を開始していますが、
業績は順調で2005年9月末には
水道本官の敷設が7.020メートル、
水道支官は2.091メートルに達しています。
水道敷設状況から見て
水道水供給量および水道メーター設置の増加が見込め、
同集団にとり良好な収益がもたらされるものと期待ができます。

中国は水不足が深刻な13の国のひとつです。
一人当たりの水資源は2200立方平方メートルで、
世界平均の四分の一しかありません。
利用可能な水資源は11100億立方メートルしかありませんが、
2003年の総給水量はすでに5320億立方メートルと
利用可能量の50%近い数字となっています。
中国では668都市中、400都市が水不足になっています。
その400都市の中でも110都市が非常に深刻になっています。
100万人以上の人口を抱えている32都市では
30都市が長期での水不足に悩んでいます。

今後は経済発展と都市化への進行とともに
民間用、農業用、工業用の水使用量が増加していき、
水不足を悪化させていきます。
今後10年間の中国都市部の水需要は
毎年4%ずつ増加すると予想されます。

・国家計画
・2030年
・都市水道普及率100%の達成
・都市汚水処理の90%以上の達成

・水道料金改革
 「節水型」社会を積極的に推進

節水型を中国の一般市民に理解させることにより、
今までただ同然である水が
限りある資源であることが認知されるようになっていきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年3月24日(金)

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