第732回
水道料金価格
◎「中国政府の水道料金改革」
・「従来は社会福祉の一部」 ― 低料金
*1990年代後半政府は一連の法律を公布
・コストに基づいた小幅な調整を数度実施 ― 改革速度を加速
・七回の料金引き上げ
・都市の平均水道料金:約2元
・華北地区での最高料金:4.0〜5.0元
・適正なマージンと資本保護を保障
◎「中国の水道料金の上昇」
・水資源の商品化
水資源の不足状況を水道料金に反映させる。
・コスト上昇を価格に反映
大規模な水道、下水設備建設工事はコストの上昇をまねく。
水道料金を引き上げ
業界平均8〜10%のマージンを達成する必要がある。
・節水意識
中国の水資源は浪費されている。
経済的手段により節水意識を高めるべきである。
・適正料金
中国の水道費資質指数は国際標準の2%よりはるかに低い
今後10年間は中国都市部の水道料金は
年平均で8%の幅で上昇していく。
今までの料金徴収は各地方都市の行政が行っていましたが、
今後は民間企業に任せ民間企業は料金の徴収まで一切を行います。
そのうえで民間企業は
徴収したお金を各地方都市の行政に支払います。
民間企業の収益は水道料金の8〜10%の水準で
企業に支払われる形となります。
また今後水道料金は年平均で平均8%上昇していきます。
水道料金が上がれば
設置済みの物件でも受け取るマージンが増えますので
利益が年間平均8%は伸びていくことになります。
◎「水道インフラに対する需要」
・水利プロジェクト需要
今後15年間は「三峡ダム」、「南の水を北へのプロジェクト」等の
大型プロジェクトに巨額の資金が投入される。
毎年の投資額は600〜800億元。
年によっては1000億元を突破する可能性もある。
・都市水道建設需要
中国都市人口のうち20%はいまだに水道がない。
需要にこたえるためには中国は毎年8%の速度で給水能力を、
15%の速度で水道管理施設を促進する必要がある。
今後25年間の水道システムへの必要投資額は6000億元で、
毎年の必要額は240億元。
水道設備建設工事は
中国の水道事業者に膨大な利益をもたらすだろう。
・都市下水建設需要
中国都市部の使用推量に対する下水排出の比率は約50%。
都市部における汚水処理率はわずか40%。
中国の国家環境計画によれば2030年には
汚水処理率は90%に達していなければならない。
中国の汚水処理能力は毎年20%の速度で向上しなければならない。
今後25年間の汚水処理設備への総投資額は5500億元。
年平均では220億元に達する。
<次回に続く>
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