第728回
出版への開拓
ジェイドは今後中国本土で出版の開拓に力を入れていきます。
ジェイドは中央電視台(中央テレビ、CCTV)の
第一台(1チャンネル)で放映されることが決まりました。
作品は「神兵小将(全52話)」で
放映開始時期は3〜4月から放映されます。
神兵小将の神兵小将は本来劇画タッチで描かれていましたが
アニメではデフォルメ(誇張)させて
若年層向けに描かれています。
ジェイドは神兵小将の関連商品で
玩具や衣料品、食品に
アニメキャラクターのライセンス販売を行っていきます。
中国国内ではアニメーションは需要が多いのですが
実際に放映されている時間は限りがあります。
アニメーションには巨大な需要がありながら
供給不足となっているのが現状です。
・1日当たりの視聴時間〜日本と中国国内の比較
|
日本 |
中国国内 |
総人口 |
1.28億人 |
13億人超 |
18歳以下の人口 |
2450万人 |
3.7億人弱 |
アニメの
平均視聴時間 |
8分 |
0.001秒 |
|
アニメの1日当たりの平均視聴時間は0.001秒と少ない数字です。
2004年度の中国国内の総需要は268.000分となっています。
放映された時間は29.000分でした。
不足時間では239.000分となっています。
アニメ番組の供給量が絶対的に少ないのがわかります。
また中国では14歳以下の児童数が3億人います。
中国国内では1000を超えるテレビ局
および2000チャンネルがあり、
中国国内にはジェイドに匹敵する企業はまだありません。
ジェイドは中国国内でコミックス事業、
ライセンス事業の進出を加速させていきます。
なお中国国内で放映される放送比率は国内アニメが6割で
海外アニメは4割になるように定められています。
・業績推移
売上高、純利益(百万香港ドル) EPS(香港ドル)
年 |
2005年3月 |
2004年3月 |
2003年3月 |
2002年3月 |
売上高 |
123,000 |
166,465 |
235,133 |
242,516 |
純利益 |
11,084 |
13,534 |
(24,347) |
(49,088) |
EPS |
0.02 |
0.03 |
(0.07) |
(0.16) |
|
売上高では2003年3月まで2億香港ドルを超えていました。
ですが純利益は損益となっています。
2004年3月に入り売上高は減少していますが
純利益が出せる体制になっています。
本来ジェイドは「飲食事業を展開」していました。
この企業を買収したのが
香港漫画界の黄玉朗(トニー・ウォン)氏で
アニメーション事業、コミックス事業が中心に
事業展開を進めていくために
「飲食事業を2005年度までにすべて売却」しています。
このために売上げ高では減少してきました。
ですがこれは同社が変身していくためですので問題はありません。
これからはアニメーション、コミックス事業が
収益の柱になっていきます。
<次回に続く>
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