中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第721回
上海錦江国際酒店発展への今後

私の著書「中国株で1億円儲けた」にも書いてありますが
1997年夏上海にいった時に同社傘下のホテルに滞在し、
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の店舗にもいっています。
店内は満員でその時のセットメニュー価格が日本円で200円です。
その当時上海での月収が3000円から5000円でした。
200円といえば大金です。
毎日KFCに行って食べたなら月収が3000円の家庭なら
15日分になりますので
その後の残りの15日分は飲まず食わずの生活でいるのと同じです。
ですが中国の人は財布は三つから四つ持っています。
親が働いて二つ、夫婦が働いて二つ、
合わせて四つの財布がありますので
たまには食べに行くことができます。

2006年現在上海市民の所得は
年収で60万円から80万円程度まで引き上がっています。
月収にすれば5万円から6万円です。
ですが1997年の月収は3000円〜5000円でした。
この8年の間に給料では10倍強まで引き上がっています。
月平均5万円が使えて財布を三つから四つ持っていれば
月平均所得が15万円から20万円程度になる家庭もあります。
まず所得の伸びでは
沿岸部の都市から豊かになっているのがよくわかります。

日本でもマクドナルドが始めて日本に開店した
1972年当時の商品価格は60円〜100円程度でした。
それでも日本人は珍しがって誰でも食べたがった時期があります。
その当時の日本の大卒の給料が2万円足らずでしたから
とても高い食べ物でした。

食品は所得が増えていけば
それだけ商品価格も上がっていくというわけではありません。
日本だって最初に売り出した商品価格から
大きく上がっていったかというと
そういう関係でないことがわかります。
逆に一時期2002年度には「50円の商品」が出て
マクドナルド自体が増収大幅減益となったことでもわかります。

では今後中国で期待できることは何かというと、
これから店舗拡大を続けていくことで
まだまだ収益を大きく伸ばしていける市場だということです。

同社の親会社である上海錦江国際(集団)有限公司が
今年度中に香港市場に上場する予定があるという報道があります。
親会社はホテル、観光、不動産、小売り、金融、食品など
事業を幅広く展開しています。

親会社の上海錦江国際(集団)が上場している傘下企業では、
上海錦江国際実業投資(コード:900914)
上海錦江国際旅游(コード:900929)
上海錦江国際ホテル(コード:900934)
があります。

今後は親会社との関係を見ながら
収益の伸びを見ていく必要がでてくるでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年3月10日(金)

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