第686回
うわべだけではなく中身を見ていく
日本は経済が発達した先進国です。
ですがその中身はまだまだ薄っぺらなのが日本の現状です。
まずはさすが日本人は経済でも人格としても一流だと
世界から認められるようにしていくことも必要です。
日本の投資家が中国株式市場を見たときには
まだ未整備な市場だということで
中国株式市場を下に見ている投資家が多いでしょう。
また実際に法律的な面ではまだ未整備ですから
そのとおりです。
ではそのような市場がそのままでいるかといえば
そんなことはありません。
日本の株式取引所では
システム障害や誤発注がでたことでもわかりますように
万全だとはいえません。
中国の株式取引所で
もしシステム障害が起きたなら
やはり中国の市場は信用できない、
だから投資はできないという意見も出てきそうです。
ですがこのようなことは修正できる小さな出来事です。
日本の投資家がいま見ていかなければいけないのが
世界経済の流れの中で、
どの国が今後発展していけるかです。
自分の目をよく見開いて流れを見ていくことです。
そこから正しい判断をくだし
利益を拡大していけるかどうかの投資国が見えてきます。
現在はインターネットが普及したことで
クリックひとつで日本のお金が海外に送金、
海外のお金が日本に入ってくる時代です。
各国家は長所もあれば短所もあります。
その短所だけを見て株式投資できるかどうかを見ていくのではなく
長所も合わせて考えていかないと正しい判断はくだせません。
悪いうわさはすぐに流れますが
良いことはなかなか情報として流れていきません。
現在中国株式市場が停滞している事情に
非流通株を流通させるための
「股権分置」改革を行っていることがあり
株価は低迷しています。
日本は経済の回復を受けて株価は上昇しています。
ではいま現在株価が下がっている市場はどちらでしょうか。
日本の株式市場でしょうか。
中国の株式市場でしょうか。
株価が安いのは中国株式市場です。
中国経済が発展していかないのなら中国には投資ができません。
中国は2005年12月にGDP(国内総生産)を16.8%上方修正しました。
世界各国の順番では7位のイタリアを抜いて
6位に中国が入りました。
ちなみに第1位がアメリカで第2位が日本となっています。
2006年に入って
中国は2006年の経済成長率を8%にすると発表しています。
また中国人民銀行は人民元と外貨の交換を
上海の外貨取引センターを仲介しないで
銀行同士が相対で交換レートを決めていく方式を
1月4日から導入しました。
この方式では銀行同士が直接取引を行えますので
市場の実勢で取引が行われるようになってきます。
今の時点では為替に対して
1日の変動幅は0.3%以内に制限していくのは変更ありません。
少しずつですが改革は進んでいます。
改革を評価してみていかないと
投資するにしても正しい判断はできません。
ただうわべだけの感じで中国株式市場は怖い、
だから投資はできないという前に
いま中国でいかに改革が行われていったなら
将来性はどうなのかと判断していくようにしたほうがいいでしょう。
日本の株式市場の長所短所、
中国株式市場の長所短所を各方面から見て
投資できるかどうかを見て判断していくことです。
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