第687回
ライブドア
日本では2006年1月17日に3件の事件がクローズアップされました。
ひとつは宮崎勤被告が埼玉と東京で
4歳から7歳の1988年から1989年にかけて
幼い女の子4人を殺害したというものです。
ここでは16年にも及ぶ裁判での時間がかかっています。
実刑で死刑という判決が下っています。
ふたつめは不動産企業で
小嶋進・ヒューザー社長の証人喚問での出来事です。
耐震強度偽造問題で発言に対してまったく答弁にならず
逆に不審が積もった問題です。
そしてみっつめは
ライブドアグループ企業の証券取引法違反容疑の問題です。
インターネット関連企業のライブドアは
2004年10月25日の時点で
出版社のマネーライフ社を
株式交換の形で完全子会社にすると発表していました。
ですが実態は2004年月には別の投資ファンドに買収資金を出す形で
事実上買収済みだったという疑惑です。
ライブドアは「バリュークリックジャパン」という社名を使い
新たにマネーライフ社を買収したかのように装い
ライブドア株の価格をつり上げて
虚偽の事実を公表した疑いがあるとして
偽計取引を行ったという疑惑です。
このほかに粉飾決算の疑いがあるのではないかという疑いで
六本木ヒルズにあるライブドア本社や堀江貴文社長の自宅など
関係先数カ所を家宅捜索しています。
バリュー社の株価は
2004年10月26日には一株が16万円でしたが
10日後の11月5日には24万1000円まで上昇しています。
またライブドアの株価も
2004年10月26日には一株が353円でしたが
11月5日には474円まで上昇していました。
ライブドアは堀江社長が1996年に設立した企業で
国内外で30社以上を買収等で傘下に収め急成長しました。
2000年4月に株式市場に上場しており
2004年にライブドアの社名に変更しています。
ライブドアが知名度でも名を上げたのが
2004年6月に入り堀江社長が
プロ野球の大阪近鉄バファローズ買収に名乗りを上げたことで
日本全国で「ライブドア」の名前が有名になりました。
日本では17日午後の取引で
ライブドアグループ企業が証券取引法違反事件を受けて
株価は大きく値下りしました。
株式投資では
何らかの理由で優良企業の株価が下がったなら
そのときが底値での買い場になる可能性があります。
その条件としては
やはり優良企業というところがポイントとなります。
<次回に続く>
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