第668回
香港ドルと日本円
中国株式投資を行っていくときに
何を基準に投資を考えていけばいいのでしょうか。
今日本の円は円安傾向です。
ですので中国株を購入していくときに
円安で香港、中国B株を購入していくことになります。
日本円が1995年代
アメリカドルに対して80円になった時期がありました。
1香港ドルに対して10円台でした。
現時点では日本円は120円程度ですので
1香港ドルあたり15.5円程度で動いています。
日本円が80円時代に対して120円というのは1.5倍になっています。
為替だけでも1.5倍に値上がりしていますので
株価が10円のときだったとしても
為替の値下り益だけで50%の利益となります。
100万円投資していたなら為替の値下り率で150万円になっています。
50万円為替で利益を得たことになります。
日本円で海外預金をするときに為替の問題は重要です。
なるべく日本の円が高いときに購入しておくことで
利益を膨らませていくことができます。
海外の通貨も日本円を中心に動いているわけではありません。
欧州のユーロは日本円に対して大きく動いていくというよりは
アメリカドルとユーロの関係があり、
日本円とアメリカドルとの関係の中で動いています。
欧州の通貨がアメリカドルに対して高くなっていく背景には
欧州のGDP(国内総生産)の伸びと
経済発展があります。
発展していくような国なら
その国の通貨は海外の国に対して付加価値がでて
国の通貨が強くなっていきます。
そのような国の通貨は高くなっていきます。
もう昔の話、私が香港を訪れた時期ですから
20年近く前になりますが
そのときは香港ドルが日本円に対して30〜40円でした。
それ以前に香港を訪れた友人に言わせれば
日本円に対して1香港ドルは50〜60円台でした。
当時の日本円が香港ドルに対して60円というのは
通貨でも香港ドルが高かった時期でした。
その時に比べれば日本の円は4倍にまで高くなっています。
400円の品物が今では100円程度で買える計算になります。
それだけ日本の経済が順調に伸びてきた証でもあります。
現在日本の円が円安に振れているとはいえ
まだ日本の円は高く評価されています。
また5〜6年前の
インドネシアのインドネシアルピーで日本の1万円を両替すると
約90万ルピー程度でした。
その2年前の7〜8年前は
1万円を両替すると約50〜60万ルピーでした。
この2年の間にインドネシアルピーは約50%安くなっています。
政情不安や経済が伸びていかない国の通貨は安くなっていきます。
通貨というのは
発行している国が今後伸びていけるかどうか判断していく
ひとつの目安になります。
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