中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第669回
通貨と投資

通貨の価値だけで国の価値観を決めていくことはできません。

ですが通貨が強くなっていく国は発展していく国の特徴です。
日本だってアメリカドルと固定だったときには
1ドルに対して360円だったのが現在120円前後ですから
日本円はアメリカドルに対して約3倍上がってきたわけです。

これを中国に当てはめると中国は元を2%切り上げた後
通貨バスケット制に切り替えて運用しています。

中国政府は
日本の円がアメリカドルに対して自由通貨に切り上げていった際、
日本円が急騰して円高不況になった教訓を生かして
緩やかに元高になっていくように配慮しながら
自国の企業が世界の企業と対等に競争できるように
発展させていこうとしています。

では中国の元が上がったり下がったりしていく過程の中で
中国株投資を行っていくのに何が一番大事でしょうか。

中国株投資に対して元が上がっていけば
今のうちに中国株を購入していれば為替でも利益が出てきます。
通貨と経済の関係を見れば
伸びていける国の通貨は高くなっていきます。

確かに為替でも利益が出せますが、
それは投資した企業の株価が
投資した時点の株価と同じだった場合です。
中国で伸びていける企業は発展していきますが、
伸びていけない企業は上場取り消しか最悪では倒産します。

いくら中国が伸びていける国であったとしても
全部の企業が発展していくということは不可能です。
ですので為替での利益を受けるには
投資した企業業績がよくないと投資する意味はありません。
最悪でも今の株価を維持していける企業に投資していかないと
為替で利益は出せません。

また株価が上がっていけば
値上がりした分と為替でも利益が出るようになります。
投資する企業価値が上がって初めて
値上がり益と為替で利益が出せるようになります。

企業の成長とともに為替でも利益を膨らませていけるのが
中国株投資と考えていくべきです。
利益を膨らませていけるひとつの方法として
為替利益を視野に入れて投資していくというのが
為替に対しての正しい考え方でしょう。

現在少しずつではありますが元が為替でも強くなってきています。
為替では今日明日というように
すぐに利益を上げることはできません。
ですが長期でしたら
確実に為替でも利益が出せるようになっていきます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年12月29日(木)

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