中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第666回
他業種への進出

投資しようとする企業の株価が
高いか安いかを見ていく前に
投資しようとする企業が
はたして投資できる企業であるかどうかを
見ていく必要があります。
投資していこうとする企業が
投資できるだけの価値があるかどうかが焦点です。
企業が発展していこうとするときに
自己資金だけではなく銀行や株式市場から資金を調達して
工場を建てたり商品開発に回します。
運転資金に充てたり負債を減らすために返済に充てていきます。
まずは企業が成長していくためにそのような資金を当てているのか、
または負債を引き下げるためだけに当てていくのかを
見ていく必要があります。

先々伸びていけない企業は負債額を減らして
次に伸びていける業種に投資資金を当てる場合もあります。
斜陽産業や繊維産業などの一部は
今のままでは成長できる可能性が少ないために
他の業種に進出していき成長していこうとします。
2000年前までは万年筆を作っている企業、
自転車、バイク、冷蔵庫を製造している企業は
先々業績で伸びていくことができないとして
他の業種に転換を図っています。
ですが業績の伸びはよくありません。

本業を守りながらも新しい業種に進出していく業種に対しては
まず伸びていく業種でなくてはいけません。
もちろん各企業とも成長できる業種であるからこそ進出しています。
ではなぜ利益が出せないのでしょうか。

進出していこうという業種には多くの企業が進出しています。
このような企業の中に割り込んでいくのですから
非常に厳しい状況の中での船出です。
合併や合弁で企業を立ち上げたにしても
新しく進出していく企業の中に専門家がいるわけではありません。
いきおいお金で
その企業の技術、販売店等を確保していくことになります。
もともと専門家がいる企業でも
業績拡大をしていく上で四苦八苦しており
場合によっては業績拡大が難しく、
最悪の場合つぶれていく企業さえもあります。
伸びていく業種でも企業淘汰が進んでいます。

他業種から新しく進出していく企業は
基本知識がないだけにそのような企業から遅れています。
ゼロからの出発というよりは
マイナスからの出発と考えたほうがいいでしょう。
今まで行ってきた業種の中では知識、知恵は
他の企業にはまねのないできないものかも知れません。
本来はその知識、知恵を生かした
製品開発ができたなら一番いいのでしょうが、
そういかないから他の業種に進出したわけです。
実際他の業種に進出した企業で
利益を伸ばした企業はほんの一部です。
ですが利益を出していけるようにはなかなかなっていません。
ほとんどの企業は業績が伸ばせないか奮闘中です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年12月26日(月)

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