第665回
雅居楽地産
広東省の不動産デベロッパー企業で
主に広東省で不動産の開発と販売を行っている
雅居楽地産が(アジェル・プロパティー、コード:3383)が
12月15日に上場しました。
雅居楽地産は広州、中山、佛山で事業を展開しており
主に大規模な不動産プロジェクトや商用不動産、
マンション、高層住宅や別荘なども開発販売しています。
広東省全体で
4年連続でトップ20位以内に入っている不動産企業でもあります。
雅居楽地産は上場にあたり応募倍率が242倍と高かったことから
一般公募への割り当てを50%に引き上げています。
雅居楽地産の公開価格は3.3香港ドルでした。
雅居楽地産の今までの株数は25億1100万株でした。
今回売り出す株式数が9億5500万株です。
上場後の発行済み株式数は34億6600万株に増えます。
雅居楽地産は広東省全体に豊富な土地を保有しており
現在は590万平米となります。
2004年に開発した販売面積は53.4万平米でしたので
10年分の土地を保有していることになります。
ですが2005年中間期だけで40万平米販売しています。
毎年土地販売面積は伸びていきますので10年は持ちません。
このために今後は開発土地を確保しながら
収益を上げていくようになります。
・業績
売上高、純利益(百万人民元)同期比(%)純利益、配当(人民元)
年 |
2004年12月 |
2003年12月 |
2002年12月 |
売上高 |
2,548,939 |
1,931,503 |
763,095 |
純利益 |
227,609 |
71,950 |
(9,735) |
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中国で不動産はバブル的な様子が出てきていますが、
北京や上海といった主要都市が中心でした。
広東省自体では大きなバブルとなっているわけではありません。
今後は広東省以外へも進出していきます。
雅居楽地産は「投資家に人気があり」
応募倍率が242倍と非常に高い数字となりました。
業績では順調に伸びています。
また2005年度の売上げでも上半期は売上が23億7807万元となり
前年同期比で75.7%増、純利益も4億165万元で
前年比232.4%増となっています。
不動産企業は業績の伸びが比較的わかりやすい業種です。
深センB株企業の万科企業とともに
長期の業績を見ながら
投資ができるか検討できる企業に入る可能性があります。
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