第656回
不動産企業
天災のほうは急にやってきますので予測がつきません。
中国であろうが日本であろうが
地震は起きるときには起きます。
日本のほうが地震大国ということで、
日本では年に数回は小さいにしろ大きいにしろ地震が起きます。
中国でも地震が起きるでしょうが回数では少ないでしょう。
その代わり経験がないだけに
地震が起きたときに被害が大きくなる可能性が大きいでしょう。
中国国内で不動産物件を開発している場所で地震が起きて
開発している業者の物件が大きな被害を出したなら
その企業自体の収益が大きく下がるでしょう。
その企業に投資していた投資家は
株価でも下がっていくでしょうから
損を出すようになるでしょう。
投資では天災で収益が下がっていくことも
投資リスクの中に入ります。
ではそれを恐れて投資しなかったとしたなら
安全かというとそうばかりともいえません。
もし順調に物件が開発できたなら
その企業は収益が大きく上がっていくでしょうから
収益向上とともに株価も上がっていきます。
投資リスクを背負いながらも投資していくのが株式投資です。
不動産企業の中には特定地域で開発を行っていく企業と
中国全土で不動産開発を行っている企業があります。
もし地震などでの投資リスクを減らすのであれば
特定地域だけで開発している企業よりは
中国全土で開発を行っている企業のほうが
地震の被害を分散できますので投資リスクも分散できます。
また天災だけではなくて人災で被害を受けることもあります。
中国では炭鉱事故が相次いで起きています。
また吉林省で起きた石油化学工場の爆発事故では
河川の汚染と断水まで発展しています。
このようなことは天災ではなくて人災です。
中国では経済発展第一主義がまかり通ってきていました。
そのために安全対策の不備が疎かになってきていました。
中国政府も経済発展だけではなく
安全対策のほうにも力を入れるようになってきました。
今後は減ってはいくでしょうが、
人災での投資リスクも見ながらの投資が大事です。
不動産企業への株式投資では地震というリスクは
日本より非常に少ないでしょうが、
投資していく企業に対して一部の地域だけで開発している企業か、
中国全土を相手にして開発している企業なのかによっても
利益率が違ってきますし投資リスクも違ってきます。
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