中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第657回
中国建設銀行

中国4大国有商業銀行の1行の
中国建設銀行(コード:0939)は
10月27日香港市場のH株企業として上場しました。

中国建設銀行の10月27日売り出しの公募価格は2.35香港ドルでした。
10月27日の売り出し公募価格に対して
前場の引け値では公開価格を1.06%上回る2.375香港ドルでした。
引け値でも2.375香港ドルで売り出し
公募価格を若干上回っていました。

中国建設銀行は中国4大国有商業銀行の1行で
2005年6月末時点での資産総額は中国工商銀行、
中国農業銀行に続いて中国国内3位の4兆2241億元となっています。
中国建設銀行は今までリストラを行い
2002年度末の従業員数は約40万人でした。
ですが2005年6月末には30万人となっています。
また店舗数でも2002年度末の2万1400店舗から、
2005年6月末には1万4250店舗と削減しています。
中国建設銀行の長所は、
他の本土銀行と比較しても
インフラ関連企業への貸し出しが大きいために、
中国国内で今後景気が後退したとしても
大きな収益源にはつながらないと見られます。

また中国政府は国内銀行業界の再編を推めてきた結果、
中国建設銀行も公的資金が入り
不良債権比率では2005年3月末には
3.47%まで引き下がってきました。
他の大手国有商業銀行の不良債権比率の平均が10.1%程度ですから
中国建設銀行自体の不良債権比率がいかに低いかがわかります。

中国建設銀行は上場後1ヶ月以上がたっています。
中国建設銀行の株価は
2.3香港ドルをしばらくうろうろした後に
現在は2.5香港ドルから2.6香港ドルの間で推移しています。

中国建設銀行に投資ができるのかどうかといえば、
中国建設銀行はリストラを行って収益の拡大が今後見込めることと、
中国建設銀行の郭樹清・董事長が
香港市場以外での上場は当面考えていないという発言で
今後しばらくは株数でも増えていくことはありません。
中国建設銀行は株価に対してのPERは10倍前後ですので
株価に割高感はありません。

銀行業界は中国でも成長していく業種です。
長期投資でしたら投資を考えられます。

*PERとは
一株利益に対して株価が何倍で買われているかを
数字で表したものです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年12月13日(火)

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