第646回
知力
中国株投資を行う時に
先ず最初に投資できる企業選択から作業が始まります。
誰も利益が出ない企業に投資をしたいとは考えません。
ですが、長く株式投資を行っていると
間違った企業に投資したのではないかと思うことがあります。
特に投資した企業の株価が大きく下がったときなどは
こんなはずでは、と思うでしょう。
私自身1996年以降に投資を考えていた、
また投資した企業でIT関連企業がありました。
香港レッドチップ企業の
四通控股(ストーングループ、コード:0409)や
方正控股(ファウンダー、コード:0418)などです。
株価でもIT関連ブームになる前には購入していましたが、
IT関連企業ブームになると株価でも大きく値上がりをしました。
特に方正控股は1999年12月には10.95香港ドルとなり
10香港ドルを超えていきました。
ですが、その後株価はITブーム終焉とともに下がっていきました。
今考えればわかることですが、
IT自身は情報を発信したり受けたりする技術革新のことです。
IT関連企業が収益を上げていくには
そのような技術から
利益を出せるようにしていかなければいけません。
残念ながら四通控股も方正控股もそこまで至らなかったために
収益でも伸びてきませんでした。
したがって株価でも下がってきて当然な企業です。
ここでの反省点は今後伸びていく業種が
IT関連企業だったということだけを見たことです。
これは浜辺にたって波の状態を見て
今波が高いのかどうかを見ていただけでした。
本来は高台に立って海の状況を見て
今後IT関連企業が伸びていけるかどうか、
利益を出していけるだけの種を持って(育てて)いるかどうかを
見なければいけなかったわけです。
株式投資では失敗はつき物です。
もちろん失敗がまったくないことが一番いいに決まってはいますが。
ですがその失敗の中から学ぶことは多いはずです。
成功のときより失敗のときのほうが多くのことを学びます。
今後このような失敗をしないようにするには
どのようにしたらいいのか投資方法でも大きな反省点が学べます。
人間転んで初めてその痛さがわかります。
いったん転んだなら次に転ばないように気をつけていくでしょう。
知識でも次にそのような失敗を起こさないようにしていくことで
投資効率を上げていくことができます。
反省点を生かしていくことが大事です。
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