中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第634回
復地(集団)との企業説明から

・内装工事費に対して
中国では物件を購入した当人が内装を個人で行う習慣がある。
内装費としては平均で1平米当たり1000元程度。
同社に頼むこともできるが1平米当たり4500元となっている。
現在は個人が内装を行っているが
最近は企業に任せる個人も出てきている。

・物件販売価格はいくらか
物件によっても違ってくるが
今回見学した復地集団の復地雅園の高級物件では
1平米当たりの価格が1.2万元程度で178平米(54坪)となっている。
合計価格は213.6万元で1元が15円では3,204万円となる。
また物件を人に賃貸しする場合は
1ヶ月あたり8000元から1万元程度で貸すことができる。
(家賃収入)

・物件を購入できる人口では
「2004年の統計」では
1000万元(1億5000万円)以上保有している人は
上海の人口のうち15%いる。(約1300万人)
中国では夫婦とも働いているほか
両親も働いている場合がほとんどなので
実際の数字はもっと上になるかもしれない。

・現在復地(集団)の社員数と年収から
現在の社員数は1200名で
年収はボーナスを含んで”10万元以上”(150万円)となっている。

・社員はこの給料に満足しているか
社員は現在の給料に満足している。
中国では経済の発展とともに給料が上がっていくので楽しみである。
また中国国民の所得が上がっていけば
購入できる客層が増えていくので
企業の伸びでも楽観的な見方をしている。

・開発物件はどのように捜すのか
開発物件を探すに当たっては同社の子会社で調査している。
ただ最近は
購入できる優良物件が上海では見つかりにくくなってきている。
今後は北京をはじめ武漢や南京、また本土主要都市や長江デルタで
事業拡大を行なっていく予定である。

・使用権に関して
中国では土地は国のものですから上物の物件が個人の財産になる。
別件の使用権は個人の場合が70年間。
ビジネス用が50年間となっている。

・中国政府のマクロコントロール政策に対して
現在2年以内に売却すると売却益に対して5%の税金がかかる。
だが抜け道もある。

・復地(集団)の2002年12月から2004年12月までの業績から

売上高・純利益(百万人民元) 、前年同期比(%)、配当(人民元)
04年12月 03年12月 02年12月
売上高 2,383.72 2,182.03 2,095.70
前年同期比 +9.2 +4.1 +218.4
純利益 574.51 448.85 341.24
前年同期比 +28.0 +31.5 +566.4
EPS 0.269 0.303 0.231
配当 0.120 0.000 0.000
無償株 ----- ----- 4割無償

復地(集団)の社員の年収は10万元で
上海ではとても高い給料です。
では復地(集団)の子会社の給料となれば
復地(集団)の会社員の高い給料ではなく
上海で平均の5万元程度でしょう。
それでも日本円で75万円ですから高い給料です。
(上海の平均年間所得は60万円程度)
かつての日本でも経済が発展するとともに
給料も年々上がっていきました。
現在の中国の姿が過去の日本の姿です。
これだけを見ても投資できる国かどうか、
伸びていける企業かどうかの見当がつくでしょう。

不動産企業では復地(集団)のほかにも
深センB株企業の万科企業ほか多く上場しています。
不動産業界で伸びている企業はこの2社だけではありませんが、
両方とも投資が検討できる不動産企業です。

復地(集団)の企業業績では安定的に伸びています。
投資できる企業として検討できるでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年11月10日(木)

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