第633回
復地(集団)
10月28日(金曜日)に第一社目の
復地(集団)股フン有限公司
(シャンハイ・フォート・ランド、コード:2337)の
開発物件を見学しながら企業説明他を聞いております。
復地(集団)(コード:2337)は
上海の不動産デベロッパー大手企業で上海第4位の不動産会社です。
開発する不動産は上海が主体です。
今後は長江デルタへの事業拡大を行なっていくとともに
本土主要都市に事業を拡大していく予定です。
中国政府は不動産に対して投資抑制策を打ち出しており
その影響が同社にも現れるのではないかという事で
5月には株価でも一時2香港ドルを割っていました。
また本土系不動産セクターは6月ごろまでは
調整局面が続いていました。
ですがその後は回復してきています。
上海市や浙江省では2001年以降不動産価格が上昇してきていました。
背景には中国本土の投機資金、海外からの投機資金、
人民元切り上げを睨んだ海外資金が入り
バブルの様相がでてきていました。
中国政府はバブルになるのを抑える為に
高級住宅の開発制限、
投機目的の費用引き上げや早期売買に対する税金を徴収、
低所得者向け住宅への供給の増加などを盛り込み
投資過熱抑制策を実施してきました。
ですがその効果は一時的なものとなっています。
中国では今後都市部に人口が集中する傾向があります。
2000年の中国での都市部の人口比率は35.8%です。
これが2030年には59.5%に上昇する見通しです。
不動産物件の取引では今後15年間は旺盛な住宅需要が見込めます。
復地(集団)の開発物件見学と関係者からの会話からです。
・現在の物件販売での利益率はどうか
現在は上海の中心地を主に開発しており、
上海地域の利益が80%で、
残り20%が上海以外の物件での利益となっている。
だが上海地区中心では土地の確保が難しくなってきている。
今後は上海が利益が50%で、
残り50%が上海以外の物件での利益をあげていくことになる。
今後は上海での利益が伸びていくというのではなく、
他の地域での販売を拡大していく予定で
上海以外の物件での利益率が上昇していくことになる。
長期的には上海の物件開発からの利益は30%程度になり
本土主要都市や長江デルタへの事業拡大を行なっていくことで
こちらからの利益率が70%となっていくであろう。
・現在復地(集団)の物件を購入する客層は
物件は年収が20万元から30万元の人をターゲットにしている。
通勤時間では物件から30分以内となっている。
・購入する際の条件は
物件価格の20%を頭金として支払ってもらい
残りはローンにすることができる。
・保険に入っている人は多いかどうか
ローンで購入する場合は強制的に保険に加入してもらう。
一般の個人では保険という概念が低く入らない人が多い。
だが最近の傾向として加入する人が増えてきている。
<次回に続く>
|