第628回
企業と政策の影響
国が発展していくような環境ができたなら
企業は利益を求めて発展していきます。
企業が発展していく時に
自国だけで成長していく分野も視野に入れていきますが
今度はそれだけでは留まりません。
自国だけの中で成長していける業種もありますが
海外に進出して成長していき
業績でも伸ばしていく企業も多くあります。
中国は2001年に
世界貿易機関WTO(World Trade Organization)に加盟し、
国内外に対しての関税でも基本的に引き下げ
または撤廃していく業種が多くなっていきます。
逆に中国企業も海外へ進出していくことが
比較的容易にできるようになってきています。
このことは中国に海外の企業が進出してくるということとともに
中国企業が海外に進出していけることを意味しています。
今後は海外に進出していくようになることで
中国企業は中国国内だけではなく
海外での活動で
利益をいかに伸ばしていけるかが焦点になってきます。
日本でもそうですが
国内で営業して利益を出していくことに
焦点を絞っている企業だけではないことがわかります。
日本の自動車会社でトヨタやホンダ、スズキや他の企業は
国内で販売するというよりは
世界の中でシェアーを伸ばしていけるか、
そのためにはどの国で生産したなら利益が出るのか、
その国の現状を把握しておくことは必須ですが
今度は生産する国との関係、
地域でどのくらいの雇用が生まれるのか、
政治の背景を見ながら進出していくようになっています。
中国企業でも同じことがいえます。
各国に進出していく上での利害関係、
世界のシェアーの中でどのように生き残っていけるのか、
戦略が必要になってきます。
中国国内以外に進出していく企業、
海外に商品、製品を販売していくために
市場調査を行ったうえで
利益が出る市場とそうでない市場を判別して
進出していくようになります。
企業内でも進出に対して慎重になりながら戦略を立てて進出します。
中国政府は中国が安定して伸びていくように
経済でも監視しながら
マクロコントロール政策を続けるようになるでしょう。
ですが企業は中国政府のマクロコントロール政策を加味しながら
企業自身成長できるよう調整しながら
発展していくでしょう。
これは当たり前のことです。
企業が成長していかなければ
ほかの企業が伸びてくれば、
ほかの企業に追い抜かれたなら、
その企業自身は業績でも停滞してしまうか
最悪の場合は倒産していく可能性もでてきます。
<次回に続く>
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