中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第626回
原油価格と今後の成長

現在は原油高が進んでいますので収益も伸びています。
ですが、どこまでも原油価格が上昇していくわけではありません。
いつか原油価格自体の上昇が頭を打つようになるでしょう。

現在航空業界では売り上げが伸びても利益が出なくて
赤字になった航空会社も出てきています。
海運会社も原油価格が上昇し
燃料コストが増大していますので
売り上げが伸びても利益は減っていきます。
電力企業で深セン南山電力(コード:200037)の1〜9月期決算では
売上高が前年同期比で31.97%増ながら
純利益では赤字転落となっています。
通常なら考えられないことです。
このような状態が長く続くようでしたら
現在電力価格は少しですが値上げを中国政府は認可しましたが、
今度は大幅に電気料金を引き上げていく可能性が出てきます。

原油価格上昇が製品価格に値段に上乗せされて
値段が高くなったなら
消費者は買い控えするようになります。
そうなれば経済は減速していくようになります。
今まで高かった原油価格も下がっていくようになります。

ではすぐにそのようになるかといえば
大きく発展していっている中国では
そこまではすぐには行かないでしょう。
ですが原油価格の値段は下がっていく可能性がでてきます。

また原油価格が今後も大きく上昇していけるかといえば
そうではないでしょう。
原油価格が1バレル60ドル台だったものが
2倍の120ドル台まで上がっていく可能性があるでしょうか。
また3倍の180ドル台まで上がっていけるでしょうか。
今現時点でも電力業界、航空業界の一部の企業では
赤字になっている状態です。
原油価格が2倍になったなら
今度はほかの業界では諸費用として
原油価格で上昇した分の2倍以上を価格に転嫁しなくては
利益になっていきません。
先ずこのようなことになっていくのはないでしょうが、
あるとしたなら長期的になっていく可能性はあります。
これからは1年程度で
原油価格が大きく上昇していくというのではなく
長期間にわたって原油価格が上がったり下がったりしながら
ゆっくりと上がっていく可能性のほうが強いでしょう。

ペトロチャイナの株価は2004年初頭は2香港ドル台でしたが
2005年8月に7.450香港ドルの高値を付けたあと
現在は5香港ドル台となっています。

現在の株価は6香港ドル前後の株価となっていますが、
ペトロチャイナ株価自体の適正価格は今現在くらいでしょう。
むしろ原油価格が下がっていったなら5香港ドル台を
割って4香港ドル台まで下げていく可能性もあります。

ではペトロチャイナ株価は4香港ドル台で推移するかといえば
そうはいえません。
ペトロチャイナは今後も原油を求めて
各国に進出していくでしょうから売り上げでも伸びていくでしょう。
収益は原油価格によって大きく左右されますが、
長期で見れば伸びていく企業です。
今すぐにというわけではありませんが、
長期間で見れば
株価でも10香港ドル以上になっていくような企業です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年10月31日(月)

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