第624回
馬鞍山鋼鉄とアンガン・ニュースチール

馬鞍山鋼鉄とアンガン・ニュースチールを比べて

・馬鞍山鋼鉄
10月20日の株価 --- 2.400香港ドル
10月20日のPER --- 4.49倍
現金配当 --- 0.220元
配当利回り --- 8.81％

・アンガン・ニュースチール
10月20日の株価 --- 3.900香港ドル
10月20日のPER --- 6.69倍
現金配当 --- 0.300元
配当利回り --- 7.39％

2004年から見た配当利回りでは馬鞍山鋼鉄が8.81％。
アンガン・ニュースチールが7.39％と高い数字です。
ですが、2005年配当予想では両社の配当額は下がる予想です。
ですので配当金も減りますので配当利回りでも下がります。

2005年予想では馬鞍山鋼鉄の配当金が0.190元(予想)
配当利回り予想：7.6％

アンガン・ニュースチールの配当金が0.260元(予想)
配当利回り予想：6.4％

です。

馬鞍山鋼鉄の配当利回り予想が7.6％。
アンガン・ニュースチールの配当利回り予想が6.4％。
です。
配当利回りでも両者は魅力があります。

馬鞍山鋼鉄の欠点は高付加価値製品の商品が少ないことです。
馬鞍山鋼鉄自身もわかっており
2004年11月に205億元を投入し
高付加価値製品の増産（年産能力500万トン）に
力をつけていく計画です。

現段階では
アンガン・ニュースチールへの投資のほうが魅力があります。
なんといっても鉄鉱石を親会社から調達していることで
コスト削減が収益拡大を望めます。

ですが、長期的に馬鞍山鋼鉄が力をつけていくのは
これからでしょう。
馬鞍山鋼鉄は中国冶金業10社の中で大手鉄鋼企業の１社です。
大企業は資金調達でも優位な立場です。
中小の鉄鋼企業は倒産していくでしょうが、
同社は生き残っていく企業です。
ただ、原材料、燃料価格の高騰、
鋼材価格の下落要因も考えておかなければいけませんので
購入するとしても打診買い程度で
大きな金額での投資は避けたほうがいいでしょう。
再度ここから株価が下がったなら
買い増ししていくという投資の仕方があります。

鉄鋼業界はおう盛な需要に支えられて生産能力の拡大が続き
大きく下がっているわけではありません。