第622回
インターネット発展と不動産
時代の流れは
一瞬で情報の移動が簡単にできるようになったことで
ますます投資に対しても時間は短縮されてきています。
インターネットの発展は世界の中でも拡大しています。
中国でも13億人の人口に対して
ネット人口は1億万に達しています。
ではインターネットで
このような情報が一般の人でも使えるように増えたのは
いつごろでしょうか。
そう遠いことではありません。
1990年以降大きく発展してきましたが、
実際に日本でいきわたり始めたのは1995年ごろからです。
ですのでこの10年くらいの間に
大きく伸びてきた業種であり
情報伝達です。
世界のお金が動く中でどの国で不動産投資、投機を行ったなら
どのくらいの利益が得られるのかは
いろいろなデータを検証することによって
おおよそ予見できます。
もし投資した資金で利益を出せるのであれば
お金が入ってきます。
そうでない場合は投資資金が引きあげます。
中国の不動産業界でも起こっていることは同じです。
ただ過去の日本の例と違うのは
インターネットの情報発展で
世界のお金の流れが加速されたことで
1分1秒の感覚で投資が行われるようになったことです。
日本が発展しているときは
インターネット情報での発達がなかったために
過去のような不動産投資が主流でした。
ですが現在は状況が違ってきています。
つまり中国の不動産に対する投資方法でも
過去の日本とはまったく違った方法で行われています。
基本は不動産価格にしても
投機的資金が入ってくれば価格も急騰していくでしょうが、
その後は大きく値下がりする時期がくるということは
ごく自然の出来事です。
その期間がどれくらいになるかは
投機資金が物件に対して
あまりにも高額になって買い控えがおき
不動産熱が下がっていくその度合い、
また中国政府が
いかに不動産バブルを抑えることができるか次第です。
その効果は限定的でしょうが。
中国国民の不動産に対する欲求がどこまで続くかによって
価格は決まっていきます。
不動産企業に投資を考えるうえでも大事なのが
このような情報だけに惑わされることは
避けるべきであるということです。
中国では国民所得の向上と不動産に対する欲求は
今後大きくなります。
株式投資でも不動産バブル云々という前に
今後中国国民の所得向上と
どこまで発展できていける業種であるのかを見ていったほうが
正しい投資ができます。
中国では今後も不動産関連に対して
投機資金も入ってくるでしょうが、
現在の中国は不動産を購入できる層が
出始まったばかりの段階であるということを知って
投資を行う必要があります。
目先の不動産に対しての評価を
ミクロの点だけで見ていくのではなくて、
今後どこまで中国国民の所得向上とともに伸びていけるか、
業種でもどこまで伸びていくことができるかを
マクロの目で見ていく視点を持つことが必要です。
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