第619回
電力企業の1〜9月発電量
電力企業の1〜9月発電量は順調に伸びています。
華電国際電力(ファディエンパワー、コード:1071)は
1〜9月の累計発電量が
前年同期比29.3%増となったと発表しました。
増加した要因は安徽池州九華発電公司が9月11日より操業を開始。
(同社は40%の権益を保有)
2004年下半期に営業運転を開始した広安公司(権益比率80%)が
前年同期比で67.2%増と大きく伸びたこと。
旺盛な電力需要で発電プラントの稼働時間の増加で、
累計発電量は大幅に伸びました。
華潤電力(チャイナリソーシズパワー、コード:0836)は
香港の大手コングロマリット企業華潤グループの傘下企業です。
9月単月でも前年同月比で76.8%増の
460万4500MWhに上ったことを発表しています。
華潤電力も燃料費は前年比4.2倍の9億1100万香港ドルに増え
営業コスト比率は前年の60%から66%に上昇して
利益率が大幅に下がっています。
華潤電力は今後石炭の調達機能を一本化へ、
また発電燃料会社を設立するなどして燃料コストを抑えていきます。
大唐国際発電(コード:0991)の1〜9月発電量は
前年同期比で34.3%増となりました。
大幅に増加した要因は連城発電所、神頭発電所など
新たな発電プラントが運転を開始したこと、
電力需要の拡大で送電量が大きく伸びたためとなっています。
現在電力各社は原材料の燃料価格高騰で
売り上げが伸びても利益が増えていかない状態が
昨年から続いています。
この問題はすぐに解決はしないでしょう。
株価でもしばらくは低迷します。
ですが、長期で伸びていく業種であることは間違いありません。
長期投資でしたら
株価が下がっていた時期に購入するのがベストです。
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