イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第497回
情報に振り回されない

日本の累積債務は700兆円で
日本に住んでいる赤ん坊から子供、高齢者にいたるまで
1人あたりに直すと約580万円程度借金している計算です。
日本人として生まれた時点で
もう580万円の借金を背負っているのです。
日本の年間税収が約50兆円なのに対して
日本の年間予算は約80兆円です。
引き算をすると年間約30兆円の赤字です。
日本国は国債を発行し毎年借金をして
何とかやりくりしてるにすぎません。
油断をしているとあっという間に
累積債務が1000兆円以上に膨らんでいくでしょう。
そのようなときには
国民1人あたり1000万円も借金しているようになっていくでしょう。

見通しが暗いのが債務問題です。
また年金問題にしてもそうです。
国民年金では40年間満額かけていたとしても
もらえるのはその後5年間たった時期からになり
65歳からになっていきます。
年金額でも毎年79万4500円程度です。
ですので将来掛け金分を手にするには
10年以上生きていなければいけません。
元手を取ったとしてもそれは元本を回収できたというだけです。
また年金だけで暮らしていくには少ない金額です。
日本の経済が大きく伸びていかない限りは年金運用でも増えません。
日本は経済で低成長は出来るかもしれませんが
過去のような高度成長は難しい時代です。

中国でもいろいろな問題が山積していますが
経済では大きく発展していきます。
中国では「中国崩壊論」「中国脅威論」が台頭していますが、
では日本と中国の経済を見比べたときには
果たしてどちらのほうがリスクがあるでしょうか。
日本にいると中国のあらを探して責めている記事を目にしますが
実際の国の姿を自分で判断するようにしないと
そのような情報に振り回されることになってしまいます。
経済発展の成長と他国への投資リスクを検討しながら
投資判断していく作業が必要です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年5月3日(火)

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