イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第466回
投資国の立場になって考える

投資で大事なのはその国の将来性を把握することです。
まずは中国の立場になって物事を考える。
一番大事なのは投資できる国かどうかです。

その後に日本人の投資家の立場を考えていけばいいことです。
投資できるお金に関してもいくらくらいできるか、
今後何年間投資をして
どのくらいの利益を得たいのかを計算していきます。
この順番が狂うと投資に対して正しい見方ができなくなります。

レストランに関してあまり思い出したくないのですが
順番を間違えるとどうなるかという例があります。
もう昔のことになりますがある国を旅行したときです。
その国の中心地から離れた景色が絶景の場所で
いろいろな国の人が訪れるレストランでのことです。

そこで食事をしていたときに日本の家族が入ってきました。
私の隣の席に座り大声で話しています。
これだけでも周りの人にとっては雰囲気を壊しています。

その家族はウエイトレスにカレーライスを注文しました。
カレーライスはないというと
なぜないんだ、某ホテルではあったぞ!
これだから田舎はいやなんだ、
と大声で言っています。
ウェイトレスはないことを謝って
ほかの注文にしていくれといっています。
ウェイトレスと目があったので大変だね、
と目で合図を送った後のことでした。
家族と一緒にいた子供が立ちウェイトレスの後を追いかけていき
突然ウエイトレスの向う脛を蹴り上げて戻ってきました。
その後親に対して「どついたったねん」と得意そうにいいました。
得意そうな子供の顔に親もまんざらではなさそうです。

その言葉を聞いたあと私自身思わずカッとして
反射的にその家族に対して一言いおうと立ち上がろうとしました。
ですが、私の同行者に止められましたので我慢しましたが。
その家族は食べた後すぐに立ち去っていきました。
ではその家族は何のために風光明媚な場所に来て
風景も堪能しないで文句ばかり言っていたのでしょうか。
日本のカレーライスがその国ではないといって
田舎呼ばわりをすることにも納得がいきません。

本人が暮らしている基準を
そのまま海外の国に当てはめてしまっているところからが
そもそも大間違いです。
これでしたらその国を理解することなどは
一生できないのではないでしょうか。

株式投資に対しても同じことがいえます。
日本の株式投資に対しての常識範囲での考え方だけで
中国株式市場を見たら間違ってきます。
国によって制度も違えば発展度合いも違っているのが当たり前です。
まずは相手の国と株式市場を知ることが先決です。

絶景の場所のレストランでは
私自身その日本人の行動があまりに悔しかったので
そのウエイトレスに対して
日本人でもいろいろいるんだということを話して
チップを多めに渡してその場を去りました。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年3月21日(月)

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