イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第462回
配当金の力

企業成長率が10%の企業でも
配当金で4、5%を出していけるのが中国株式市場の上場企業です。
では日本の銀行で
配当金を1%以上出しているところがあるかといえば
難しいのではないでしょうか。
配当金だけでも投資が考えられるのが中国株式市場です。
また配当金を株に再投資したときには非常に大きな力を発揮します。
現実に投資をしたとき配当金を株式投資に回したなら
配当金分がまた稼いでくれます。

企業成長率が10%でも配当金5%分を投資にまわしたなら
合わせて15%成長企業に投資したことと同じです。
前回の中海コンテナ運輸(コード:2866)では
配当利回りでは約4.947%ですから5%に近い数字です。
同社の株価は数日前には株価も今より安く
5%以上の配当利回りでした。
中海コンテナ運輸の場合、売上高は前年同期比で46.40%増ですので
10%成長企業ではなくてもっと大きな伸びで計算できますが。

ここでは企業成長の10%と配当利回りでの5%をたした
15%成長の企業に投資した数字でみていきます。
配当金に関しては税金10%その他がかかりますので
本来の受け取る金額は少なくなりますが、
ここでは5%という数字で計算します。

上段:企業成長の10%の場合
下段:配当利回りの5%をたした15%の場合

成長率
1年 5年 10年 15年 20年 25年 30年 35年 40年
10% 1.10 1.61 2.59 4.17 6.72 10.83 17.44 28.10 45.25
15% 1.15 2.01 4.04 8.13 16.36 32.91 66.21 133.17 267.86

わかりやすいようにここでは10万円投資で見ていきます。
10%でしたら1年後は1.10倍ですから
10万円投資に対して11万円になっていますので
値上がりで得た1万円がキャピタルゲインです。
この時点で売却したなら
株価上昇による1万円と配当金の5000円分を
利益と合わせて1万5000円分が利益になります。
(証券会社の手数料その他と課税金額を除く)

ここで株を売却しない場合、
株価値上がり益も配当利益分の5%分、
5000円を再投資したときには5000円は使えません。
ですがその5000円がその後大きく利益を膨らませてくれます。
この時点で将来受け取ることができる金額は大きく違ってきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年3月15日(火)

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