イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第445回
フランスの通貨から元を考える

私が最初にフランスを訪れたのは1992年頃からで
その後何度もいっていますが
その頃のフランスの通貨は
フランスフランで1フランが約30円程度でした。
その後行くたびにフランスフランは値下がりしていきました。
1995年以降になると
1フランが日本円で約20円程度にまで下がってきました。
30円のときと20円のときでは
10円もフランスフランの価値が下がっていますので
約33%フランスフランが日本円に対し安くなったことになります。
同じ品物に対しても30円のときと20円のときでは
33%安く返るのですから非常に得をした気分になったものです。
特に旅行者にとってはお買い物ではお得感がありました。
その後フランスは欧州で始まったユーロ導入加盟国に入っています。

1999年1月1日からEU加盟国15カ国中11か国で
ユーロ導入が始まりました。
この時点でのフランスの通貨の価値交換レートは
1ユーロに対して6.55957フラン(約20円)となっています。
加盟国はイタリア・フランス・ドイツ・オーストリア・ベルギー・
オランダ・ルクセンブルグ・スペイン・
ポルトガル・アイルランド・フィンランドの11カ国です。
(その後ギリシャが加わり現在は12カ国)
まだイギリス・スイス・スウェーデン・デンマークは
加盟していません。
アメリカドル通貨では1ユーロに対して1.16675ドルで
日本円に対しては1ユーロが132円80銭の値で決まりました。
(実際に市中にユーロが流通し始めたのは
2002年1月1日からです。)
ユーロ価格はその後値下がりし
2000年には100円台前後まで下がっています。
その後ユーロは値上がりに転じ、140円を超えることもありました。
現在では1ユーロが日本円で135円前後となっています。
これは旅行する人にとっては大きな問題です。
安いときには100円で買えたものが
現在では135円出さないと買えないのですから
値上がり率では35%にも達します。

ここまでのフランスの通貨変動の変化を見てみます。
1992年頃は1フランが日本円で30円でした。
その後フランは値下がりをして20円に、
この時点では33%の値下がりです。
その後ユーロ導入で132円台から100円まで下がっていますので
この時点では30%程度値下がりしました。
その後140円時代があり現在は135円前後ですので
35%から40%の値上がりをしています。
このように変動があるのが為替の世界です。

では中国はどうかといいますと
現在は為替ではアメリカドルとほぼ固定していますので
変動はありません。
ですが将来は必ず中国の通貨、元は変動相場制に移行しますので
その時は元の価値は市場で決まっていきます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年2月18日(金)

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