イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第444回
打ち出の小槌

第二次世界大戦後
日本人は発展してきており
国内総生産(GDP)ではアメリカに続いて世界第二位の国家です。
2003年度の統計では
アメリカ合衆国が第一位で10兆9839億米ドル、
日本は501兆3507億円で第二位でした。
経済では立派な数字ですが、
では日本の国民が豊かになったかというと
そうばかりもいえないような気がします。
確かに物は豊かになってきました。
ですが国民全体の生活が
安定した生活を迎えるようになったかというと
そうもいえません。
日本では交通事故で死亡する人が1万人強です。
この数に対して個人で自殺する人は
年間3万人という数に上ります。
日本の人口が1億2000万人強に対して
1件に二人が住んでいた場合6000万件になります。
この数字から3万人の数を割って見ますと
2000件に1人が自殺した数になります。

このような状態が経済成長で世界第二位になった国の姿です。
経済が発展した分、国民所得でも上がってきました。
その分日本でも貧富の差が広がってきました。
また日本では高齢化社会になっていきますので
老後の問題もあります。
老後に関しても日本で年齢が大きく上がって
70歳以上の人口が増えたときには
海外から賃金の安い人を雇っていけば間に合う
というような考え方もあります。
ですが、そのような国が経済発展していき所得が上がって
日本と同等になった場合にはどうなるのでしょうか。
日本人が今度は老後のことを考えるのではなくて、
そのような国に出向いていき介護をして
お金を貰うというように逆転になることだって考えられるのです。

日本では中国の貧富の差が広がって
今後どうなるんだろうかと心配する人がいますが、
その前に自国のほうがよっぽど心配です。
日本は島国ですからほかの国のいうことを聞かなくても
今までの経済成長が大きかった分
自国の成長だけを見ていけばよかったのです。
ですが今後はそうはいきません。
自分で自分の身を守っていくにはお金は大事な道具です。
健康はお金では買えませんが、
健康を害して病気になったときに病院にいくにもお金が必要です。
またお金がないとほかの人にも迷惑をかけてしまいます。
このことは精神的にもいいことではありません。
このような時のためにも
中国株投資で利益を上げておくことで
少なくともお金の面では回避できます。
利益は自分の身を守ってくれる武器を手に入れることでもあります。
本当は武器ではなく
幸せをくれる「打ち出の小槌」と考えたほうが正解です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年2月17日(木)

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